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  川相いい仕事マガジン vol.78
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
 労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
 社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    これからの時代を考えるとき
    仕事と育児・介護のよりよい姿とは?
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あけましておめでとうございます。

フォージョウハーフにて労務コンサルティングを
させていただいている井上と申します。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

実はこのメルマガを書いている今は、
年末前の駆け込み仕事の真っ最中。

新年を祝えるようやり残しのないように
がつがつと仕事をしております。

その中で感じたことは、
「産休・育休が増えたなぁ」

先日めでたくゴールインされた国会議員ご夫妻。

2月にはご出産とのことでおめでたい限りですが、
パパが国会期中に育休を取ると発言したことで、
党幹部の祝辞も若干微妙な感じでした。

政府は現在「女性活用推進」「子育て支援」を重点分野に
位置付けており、今後も子どもを育てながら
就業する女性が増えると考えられます。

また忘れてはいけないのが、「介護と仕事の両立」
子育てについては、まだ女性の問題と考える向きも
多くありますが、介護危機に直面しているのは
むしろ男性かもしれません。

昨今の傾向として、自分の親は自分で、と
考える人が多いようです。

たとえ妻がいても、夫の両親は見ないと
宣言している奥様もあり、親に何かあれば
即自分の肩に責任がかってくることを
覚悟しておいた方がいかもしれません。

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┃特に大変なのは「介護」?
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親の介護
どちらかというと、あまり考えたくない話題です。

自分の親が年老いていく姿を見るのは辛いものです。
同じように負担がかるにせよ、子育てはまだ先が見えています。

大きくなれば手がからなくなるし(精神的には負担増ですが)
お金がかかるにしても、いつかは終わりが来るものです。

でも老親は違う。
いつまで続くかわからない不安。
自分自身も年を取ってきている。

制度としても、子育て支援に比べ、介護への支援は
いまだ手厚いとは言えません。

妊娠すると産前産後から子どもが1歳になるまでの期間
休むことができます。

健康保険に入っていれば、産休中も手当が出るし、
雇用保険からは育休中の支給金があります。
そのうえこの期間は社会保険料も免除となります。

しかし介護はそうではない。
介護休業は一人につき93日まで。

休みを取るのも、要介護の家族一人に年間5日。
時短も93日しか認められていません。

また、介護休業期間は手当が支給されますが、
社会保険料の免除はありません。

また最近は出産年齢の高齢化から、
子育てと介護の期間が重なる「ダブルケア」も
問題になっています。

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┃人生に蹉跌あり そこを考えるとき、大切なこと
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子育ても介護も、人が生きていく中で
必ず向き合い、乗り越えなければならない課題です。

自分がその立場になったとき、または
会社の従業員がそうなったときのことを
しっかり考え備えておくことは
とても大切なことです。

ただこのことは社会全体がいまだ解決を見いだせていません。
対策を、といわれても街灯のない暗い道を歩くようなものです。

ただ、必ず必要なのは、会社の中に
「介護と向き合う」空気を作ること。

介護でダウンしてしまう人の特徴として
自分の辛さを誰にも言えない、一人で抱え込む
というものがあります。

社内で就業規則の見直しをしたり、セミナーを開催したりして
誰の近くにも介護の可能性があることを周知すること。

また、経営者や上司が話題をだすことで
相談しやすい空気を作ることができます。

このときに育児についてもからめて話題にするのも
いいかもしれません。

子育ては本人が選んだという側面がありますが、
介護はもっと多くの人に降りかってくるもの。

子育てには他人事でも、介護は相身互いと
感じてもらえれば、協力し合える風土ができてきます。

またこの時大切なのは、上に立つ人間が
誰に負担がかっているかよく見ることです。

育児や介護で誰かが休むと、必ずそこを支える人が
いるはずです。

この人をしっかりケアしなければ、会社全体の雰囲気を
悪くするうえ、休職者以外にも離職をだしかねません。

会社内で必要なのはみんなが「平等」と感じること。
仕事の内容でバランスが取れなければ、給与や待遇を考える。

みんなと苦楽を共にしている、と感じられればがんばれることも、
自分だけと思うと、とたんに辛くなるものです。

たいへんなことは会社みんなでがんばっていきましょう。
そう感じてもらうことが大切なのです。

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┃新年だからこそ考えたい よりよい人生を歩くために
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新年を迎えたお正月のたのしい時期に
なんだか重い話題になってしまいました
一休和尚の詠んだ歌に

“正月や冥途の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし”

というものがあります。
私たちは一人一人持って生まれたものも
今抱えているものもまるで違います。

でもみな同じ道を同じところへ向かって歩いているのです。
せめてその路上では、励ましあって歩きたいではないですか。
そこでもう一句

「面白きこともなき世を面白く
住みなすものは心なりけり」
(高杉晋作・野村望東尼)

2016年もどうぞよろしくお願い致します。

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  労務コンサルタント 井上
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【社会保険労務士】日比野大輔
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