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川相いい仕事マガジン vol.20
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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とある社員旅行での光景
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あけましておめでとうございます労務管理事務所 フォージョウハーフ 日比野です。
昨年末にとある会社の社員旅行にご一緒させていただきました。
宴会、2次会カラオケの後、社員の皆さんとラーメンを食べに行きました。
そして、そこでのラーメンの注文に耳を疑いました。
「ラーメン肉抜きで!僕も肉抜きで。僕も。僕も」
何という注文なのだと思います。肉を抜くとはどういうことなのだと思います。
その訳は、彼らは、インドネシアから来日し入社した社員で、
イスラム教を信仰している都合、肉を食べることがまずいのです。
驚く私に、若手の日本人社員が、「当たり前の事ですよ、そんなの」
という感じで説明してくれました。
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┃日本企業が無くなっていく?
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最近、日本が世界に誇る技術の街、東大阪の企業を訪ねていくと、
外国人労働者がいることは、ごく自然な風景となってきました。
数年前は、片言だった言葉が、今では、ひらがなの多い日本語で、
報告書を作れるまで日本語をつかう外国人も珍しくはないように思います。
同年代の日本人の若手と比べた時には、外国人である彼らのほうが優秀であったりする。
そんな光景も珍しくはなくなってきました。
また、中国への海外出張や拠点の展開も当たり前になってきているので、
この流れは、加速していくことが当然の流れのように思います。
そう考えると今から10年後、20年後には、日本人だけしかいない日本企業というのは
存在しなくなってしまうのではないかと思うのです。
というより、日本企業、韓国企業、中国企業という概念自体が無くなるのではと思うのです。
その時には、どうしたら良いのだろうと思うことがあります。
多国籍の社員が所属する企業で、拠点も大阪、上海、北京、ソウル。
こういう企業は、一体どこの国の労働法を守れば良いのでしょうか?
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┃法律よりも大事なモノ?
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外国人であっても日本にいる間は、日本の労働法を守らねばなりません。
これは、日本人である我々が中国に行けば中国の労働法を守ります。
言わば、大阪支店にいるときは日本の労働法を守り、
中国支店に行けば中国の法律を守らなければならないのです。
国によって法律は、当然異なります。
例えば、日本での時間外労働の割増賃金が1,25倍のところが、
中国では2倍であったり、日本では解雇が無効でも中国は有効であったり。
その場合、どの国の法律を守れば良いのでしょうか?
というよりもどれも守らなくても良いのでしょうか?
この答えのヒントは、外国籍社員と労働契約を交わす場面にあります。
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┃法律よりも約束が大事
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大きな声では言えませんが、中小企業では、労働基準法を100%守るというのは
難しい状況があります。どこかにどうしても法律違反が出来てしまうのです。
そのような状況で、外国人の方と契約の話をするのには勇気がいります。我々、日本人
よりも外国人のほうが法律に対してシビアだという認識が私の中にあったからです。
しかし、実際には違いました。(勿論、国籍やその人の価値観にもよります)
彼らは、法律違反がどうこうとはあまり言いません。
しかし、契約違反があった場合に、声高に主張するのです。
法律違反は許すが、契約違反、約束違反は許さないというのです。
良い例えではないですが、サービス残業があったとしても、
最初の約束で払わないことになっていれば、彼らは請求することはないのです。
しかし、逆に法律ではOKでも、約束したことであれば、それが履行されないと、
許せないのです。
日本人の場合、口約束でどのようになっていても、
法律違反があれば、後から法を根拠に請求が起こることが珍しくありません。
今の消費者金融に対する過払い請求は、その顕著な例でしょう。
それはさておき、これからは、企業が多国籍化する中で、どのようになるのでしょうか?
約束より法律を重視する日本人より、法律よりも約束を重視する外国人の
スタイルが主流になるのではないでしょうか?
そうなれば、国の法律よりも、企業の就業規則のほうが、重要視される時代が
来るのかもしれません。国という概念が希薄になり、企業という共働体の概念が
強くなっていくのかもしれません。
約束を根拠にできる共働体。
これからは、守らなければならない法律を勉強するのではなく、誰もが守りたいと
思う、約束を創ることを考えなければいけない時代となるのかもしれません。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 日比野 大輔 Hibino Daisuke
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【代表者】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
日本は世界一の高齢化社会と言われ、平均寿命も
女性においては世界トップの86・44歳です。
では、男性は世界で何位の寿命でしょうか?
(1)2位
(2)3位
(3)5位
正解は、(3)の5位です。
ちなみに、女性の2位は香港(86・1歳)で、
3位はフランス(84・5歳)です。
男性の1位はカタールで81歳。
2位は香港(79・8歳)、3位はアイスランドとスイスが
79・7歳で並んでいます。
日本の男性は昨年4位から落ちて79・59歳の5位です。
ところで平均寿命の正確な意味をご存知でしょうか?
私は、今年寿命で亡くなられた方の平均の年齢と勘違い
していましたが、そうではなく、今年の0歳児が平均で
何年生きられるのかを表した統計値のことだそうです。
なので例えば今70歳の男性の平均寿命は、
79・59歳とは大きく異なる事となります。
となると、いったい自分はどれくらいまで生きるんだ?
って興味が出ますよね?
一例をあげますと、昭和30年生まれの方の平均寿命は、
男性63.60歳、女性67.75歳。
だそうです、意外と短いですね。