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川相いい仕事マガジン vol.136
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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今年も残すところ2か月を切り、
肌寒さも感じるこのごろです。
当社では人材育成の取り組みの1つとして
毎年この時期に従業員の研修を行っています。
これまでは集合研修で行ってきましたが、
今年は新型コロナウイルスの影響で、
オンラインで研修を実施しています。
オンライン研修は集合研修と比べると
対面ではないのでデメリットもありますが、
どこからでも参加出来たり、移動時間や
コストの削減、オンラインならではの
コミュニケーションが取れるメリットもあります。
今後も引き続き、コロナ渦におけるオンライン研修を
工夫しながら実施して、人材育成の取り組みを
強化していきたいと考えております。
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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政権交代に何が変わる?
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています社会保険労務士の日比野です。
今回は、「政権交代で何が変わる?」をテーマに、
人事労務周りで起こりそうな変化について書いて考えてみたいと思います。
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┃「デジタル化、IT化の狙い」
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菅首相の目玉政策の一つがデジタル庁の創設だ。
来年には、民間から人材を登用し、省庁をまたいで改革をするらしい。
安倍政権で実質的に剛腕を振るった人だ。
その人が本気になっているのだから、一気に進むのではないかと思う。
このIT化が進めば、社会保険労務士という職業は無くなると言われる。
実は、社労士の業界では、もう10年も以上も前から電子申請が
進められているが、こちらは遅々として進まなかった。
この理由は、
まず社労士は、こんなのが流行れば、自分の仕事がなくなると
何かと理由をつけ、皆やりたがらなかったから。
行政の人にとっても、自分たちの仕事をなくすことにつながるから
乗り気ではなかった。
電子申請を利用すれば、手続きが早くなるのか?
現実的には、すごく遅くなる。
なぜか?
電子申請ときくと、それこそアマゾンで本を購入するような感じで、
クリックしたら自動的にメールが返信され、瞬時に購買情報が倉庫へ流れ、
クリックから数分後には、荷物はトラックに載せられる。
そんな感じで、手続きが進むのかといえば、全く異なる。
(著者の想像がずいぶん入っている)総務担当者が健康保険の加入を
しようと電子申請用のフォームに入力すると、それは行政庁に送られる。
メールを送るみたいな感じ。職員がその情報を一つ一つ指差し確認して
(おそらくプリントアウトしている)、
問題があれば、会社へ電話で問い合わせる。そして、確認が取れれば、
健康保険証を発行し、郵送にて会社へ送り返すという仕組みになっている。
実際に窓口に行き、「急いでるんです」といえば、その場で確認して
保険証を発行してくれるので、格段にこの方が早いのだ。
私のこの仕組みを知った時、愕然とした。全然、デジタルではない。
まるで、自動販売機の中に小さいおっさんが入っており、
お客さんがコーラを押したのをみて、おっさんがコーラを手に持ち、
取り出し口にコーラを落としているのと同じじゃないか。
社労士にとって、行政庁にとっても、デジタル化を自らの仕事を奪うので、
色々難癖をつけて、先延ばしにしてきた。
しかし、今回、省庁をまたいで改革するのだという。
厚労省の事情など忖度せずに、改革される。
今回のデジタル政府の大きな狙いは、税収のアップだからだ。
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┃「マイナンバーはデジタル政府の大きな布石だった」
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実は、菅首相が官房長官時代に大きな布石を打っている。
それはマイナンバーだ。
このマイナンバー、発行はしたが実際、これによって大きな影響は
なかった。まずは発行することに重きを置いたのであろう。
マイナンバーは、秀吉が行なった太閤検地と同じ政策だ。
農民出身である秀吉は、百姓がどうやって取れ高を誤魔化すかを
熟知しており、太閤検地を実施し、税収をアップさせた。
庶民あがりの菅首相は、自営業者、零細企業が、どのように税金を
ごまかすかをよくよく熟知している。
江戸時代の岡っ引きの役割をするはずの、税理士や社労士は、すっかり
越後屋に甘い菓子を食わされ、いうことを聞かないことも熟知している。
しかし、これからは、
電子マネーが常識的になり、勤怠も給与計算も全て電子化される。
その給与台帳を届け出ることで自動的に社会保険、労働保険の手続きは
なされ、保険料も税金も自動徴収される。
すべてマイナンバーがあることにより実現するシステムだ。
急がず、慌てず、ほとぼりが冷めるのを待って手を打っていく。
この辺りのやり方がエリートではなく、苦労人首相らしいと思う。
それにより、以下のようなことが起こる。
◯これにより税収は大幅に上がるであろう。
◯社会保険への加入を逃れて来たパートさんは、
社保に加入することになるであろう。
◯それによる社会保険料の徴収額も増えるであろう。
◯タイムカードから賃金台帳がそのまま申告されるので、
サービス残業はできなくなるであろう。
◯IT化によって、政府は新規採用を控え、何10年単位で小さな政府を
成し遂げるであろう。
菅首相は、このあたりまでを計算して、
そして、首相になったのかもしれない。
そんな風にも思える。
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┃「IT化はグローバル化を促進させる」
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コロナによって加速したリモート化、5Gはさらなるグローバル化を
進めると言われる。
5Gによる高速処理は、言語の壁を超え、自動通訳を実現すると言われる。
もうなってるかもしれない。
リモート化により、東京を離れる企業が増えているという。
もう出て来ている。別に東京でなくても良いのだ。田舎でも良い。
いや、本質的には、日本でなくとも良いのだ。
今、企業は、世界のどこかにあるタックスヘイブンに本社を移そうと
している。
世界の最先端企業、GAFAは、スマートで礼儀正しいが、
自国には税金を納めるという公共道徳的はもちわせない。
日本人は、アリババ、HUAWEIの悪口は言っても、GAFAを悪くはいわない。
リモート化で、日本以外に本社を置く企業が増えるのかもしれない。
庶民から大人気を誇った太閤秀吉は、太閤検地以降、その人気を
落としていった。
その後を継いだ家康は、検地のシステムは踏襲した。
そして、何をしたか?
西洋からの自由貿易、拡大主義から離れ、
公共道徳教育を行なった。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 日比野
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【社会保険労務士】日比野大輔
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【電 話】06-6945-5550
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