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  平成25年10月15日 

  川相いい仕事マガジン 人材育成編Vol.5
    発行:川相商事株式会社 『働く喜びを感じるヒト』創造企業
                        担当:宮脇 和孝

  ◆テーマ : 月見草とは呼ばないで「キャリアアップ助成金」
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弊社メルマガをお読みいただきありがとうございます。
「人材育成編」2度目の登場となります“下ネタ王”宮脇和孝と申します。

普段は正社員育成のための社内スクール
「創喜感働塾(そうきかんどうじゅく)」で研修の講師を務めるほか、
各種助成金の申請業務を行っております。

先日、弊社に次のようなFAX DMが届きました。

「事業主の皆様に朗報です!!
厚生労働省が主導する、アルバイトとパートの為の社員教育制度を利用すると
年間最高900万円×5年
の『奨励金』を受給することができます。」

目を引くタイトルですね~!

このDMの「奨励金」が、今回ご紹介する「キャリアアップ助成金」です。

この「キャリアアップ助成金」は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップ
(・正規雇用等転換・人材育成・処遇改善など)を促進するための助成金です。

例えば「人材育成コース」は有期契約労働者に訓練(・有期実習型訓練・一般職業訓練)を
行った場合に助成され、1年度1事業所あたり500万円まで受給することができます。

「有期実習型訓練」(ジョブカードを活用したOFF-JT+OJTを組み合わせた3~6か月の職業訓練)は、
以前は「キャリア形成促進助成金」という制度に含まれておりましたが、
助成率が低く、訓練に実際にかかる費用と労力を考えると、かなり“お安い”助成金でした。

今回の制度変更で、非正規社員の時給相場を考えますと概ね助成率がUPした計算になります。

さらに、「正規雇用等転換コース」(正規社員への転換制度を導入→実績で
1人あたり40万円(大企業は30万円)が助成※1年度1事業所あたり10人まで)
も活用できますので、「人材育成」の上限500万円と「正社員雇用等転換」の上限400万円、
合わせて「年間最高900万円」となるわけです。

しかし、この「キャリアアップ助成金」。今年の5月に創設されましたが、
これまであまり取り上げられることもありませんでした。

というのも、vol.1でご紹介した「若者チャレンジ奨励金」が、高額の助成額
(訓練期間中は受講者1人につき月額15万円、
正社員雇用した後は1人につき2年経過時までで100万円)であることから脚光を浴び、
影に隠れる格好となってしまったわけです。

「王、長嶋が太陽の下で咲くヒマワリなら、オレはひっそりと日本海に咲く月見草」
と言った野村克也さんのようですね。

さて、話題沸騰となった「若者チャレンジ奨励金」ですが、沸騰しすぎまして、
当初の助成見込み額に達したことから早々に受付を打ち切る都道府県が続出しました。
近畿2府4県で現在も申請を受け付けているのは滋賀県のみです。

元々平成25年度末までの時限措置として創設されましたので、
今後は「キャリアアップ助成金」が注目を浴びることになると思われます。

「若者チャレンジ奨励金」の予算のある滋賀で、弊社の「創喜感働塾」では35歳未満の方には
「若者チャレンジ奨励金」、35歳以上の方には「キャリアアップ助成金」の認定を受けています。

この「キャリアアップ助成金」、助成コースも多岐に渡っており、
とても“使える”助成金です。
非正規雇用労働者の処遇改善を検討されている企業様は活用をお勧めします。
興味がおありでしたらお気軽にご相談ください。