┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
平成26年2月18日
川相いい仕事マガジン 人材育成編Vol.8
発行:川相商事株式会社 『働く喜びを感じるヒト』創造企業
担当:宮脇 和孝
◆テーマ : 成長する人・しない人の違いとは?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
弊社メルマガをご愛読の皆様、こんにちは。
「人材育成編」3度目の登場となります“下ネタ王”宮脇和孝と申します。
普段は正社員育成のための社内スクール
「創喜感働塾(そうきかんどうじゅく)」で研修の講師を務めるほか、
各種助成金の申請業務を行っております。
今回のメルマガでは成長する人の必須要件について考えさせられる
エピソードがありましたのでご紹介したいと思います。
弊社では地域への貢献活動として昨年秋、草津市立玉川中学校2年生の
生徒5名を職場体験実習で受け入れました。
玉川中学校は弊社滋賀支社の最寄りの中学校ということもあり、
以前から受け入れを要請されていましたが、安全面の配慮など
受け入れる体制が整っていないことを理由にお断りをしてきました。
しかし、5Sなど安全衛生活動が進み実習に支障がないこと、
また、弊社の事業定義である「働く喜びを感じる人を創る」に基づき、
「働く喜び」を中学生の方々にもぜひ感じて頂き、将来のキャリア形成の
お役に立てればという思いからお引き受けすることとなりました。
「職場体験実習ヴァージンの喪失」です。
初めてのことでしたし、痛みを伴うものと聞いていたのでOKするまでは
不安な気持ちで一杯でしたが、結果的にはとても気持ち良い「初・体・験」
となりました。
おっと!話が下ネタに。軌道修正。
実習担当の先生との事前打ち合わせでは、実習期間である5日間、
作業者に混じって仕事を体験させていただければとのことでしたが、
弊社には「創喜感働塾」で行っている数々の研修プログラムがあります。
これらの研修を交えてはどうかと先生に提案したところ快くOKをいただき、
午前中の研修と午後の作業体験を組み合わせたプログラムを作成しました。
いよいよ研修当日。40歳を間近に控えた私の感覚では
「中学2年生=何事にも反抗するややこしい年頃」。
バリバリのヤンキー5名が来たらどうしよう?
と内心不安でいっぱいでした。やって来た5名は正に「素直」そのもの。
おとなしそうな男の子たちで一安心。
実は今回の実習は宿題付き!(おそらく他の事業所さんでは無いでしょうね)
稲盛和夫さんの著書「働き方」を実習前に読んでもらい、感想文を書いてきて
もらいました。(この本は創喜感働塾の課題図書でもあります)
この作文が素晴らしかった!塾生の作文よりもしっかり書けていたかも
しれません。
「この『働き方』に書いてある通り、これからも私は目標を高く持ち、
夢を現実にしていきたいです。」など、将来社会に出た時をイメージして
希望にあふれた前向きな言葉が紡がれていました。
午前の研修では「ビジネスマナー研修」、将来について考える
「キャリアビジョン研修」、製造業への理解を深める「テクニカルスキル研修」
など盛りだくさんです。
午後は現場に入って作業実習。受け入れにあたり指導を担当する
スタッフには安全への十分な配慮と仕事の厳しさを教えてあげてほしいと
お願いしていました。
「もっと早く!」「次はこっち!」作業者の厳しい指導にもめげず、
コツを教わりながら一生懸命取り組んでくださいました。
作業者からは「学校行かんと明日からおいで!」と賞賛の声が上がったほど。
実習を終え、感想文を書いていただきました。その感想文はこちら
http://blog.livedoor.jp/soukikandoujuku/archives/3990548.html
今回の5名の生徒の方々に、働くことの尊さや喜びが少しでも感じて
いただけたなら幸いですが、彼らと接して感じたことがあります。
成長する人はみな「素直」であるということです。
松下幸之助さんや稲盛和夫さんなど優れた経営者の方たちが「素直」の
重要性について説かれているので私があれこれ書くのは「釈迦に説法」
ですが、やはり穏やかでひねくれず、人の話をありのままに受け入れる
素直さを持ち合わせている人が成長するように思います。
創喜感働塾の入塾者の大半は素直でなかったりします。
中学生とは異なり社会でいろいろな挫折や失敗を重ねた方が多く、
素直さを失ってしまったのかもしれません。そんな人たちも6ヶ月間、
担任、研修講師の熱心なかかわりや同じ塾生との交流を重ねることで
卒塾時には素直さを取り戻します。
2010年にスタートした創喜感働塾も4月で4年目に突入します。
これからも「素直」で「働く喜びを感じる人」を創造していきます。