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  川相いい仕事マガジン vol.71
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
 労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
 社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    事業承継の秘訣?
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こんにちは社会保険労務士の日比野です。

先日、生まれて初めて外国人の経営者のみなさんにセミナーを
させていただきました。通訳についてもらい話していきました。

オファーされた内容は事業承継と日本型の人材育成でした。
外国人の話すことを前提にレジュメをつくり、原稿を作ってみると、
私の中でたくさんの気づきがありました。その一部を共有させてください。

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┃100年企業の作り方
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100年以上続く企業は、世界の中でその80%が日本企業だというのです。
外国の経営者は、大きな企業の作り方は世の中に溢れている。

しかし、会社を長く継続させる方法はどこにもないというのだ。
それを知りたい。その秘密を探ろうと話を聞かれます。

そこに明確な答えはありません。
今回は、私なりにその答えを探さねばなりませんでした。

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┃社訓、クレド、行動指針?
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老舗企業の多くは、文字にするか否かを別にして、社訓やクレド、その名前は
別として自社の行動基準、模範的行動を定めている企業が多くありました。

そして、守るべきはこの行動規範や考え方であり、作り出す商品やサービスは、
その時代によって変化させていく企業が多くありました。

もちろん、和菓子メーカーのような会社は、中心となる商品をひたすらに
守っている場合もありました。

なるほど、守るべきものを考え方とすることで、柔軟なイノベーションを可能に
してきたのかと思います。

しかし、外国人の方はこういいます。
クレドを大事にする会社は欧米にもあるじゃないか?

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┃マッカーサーが見た日本
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1945年GHQのマッカーサーは、日本人労働者をして、

「日本の労働力はその質・量ともに世界最高峰のレベルにある。
彼らはいつの時代に手に入れたかはわからないが働くことを喜びだと感じる
価値観をもっている」

と、そのように評しました。マッカーサーには奇異に感じたこの価値観は、
日本型経営の大きな特徴の一つと言えそうです。

そして、老舗企業の特徴の一つにファミリー企業が多いことがあげられます。
私は、ここに大きな秘密があるように考えました。

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┃息子を職場に連れてくる
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老舗企業の多くは次継承者たる息子が小さい頃から職場に連れてきている
ことが多いようです。これが秘訣だという方もいらっしゃいました。

子供が反抗期を迎える前、子どもにとって親は世の中で一番大好きな存在で
ある時期があります。その時期は親のお手伝いをしたがります。

それこそ嬉々としてお手伝いをします。
この時期に家業の体験をさせてしまうのです。

この体験をするときに、仕事に対して前向きな印象、仕事は喜ばしいもの
という価値観が形成されます。

この価値観こそがマッカーサーが評した価値観であり、
事業承継させる原動力ではないかと私は感じるのです。

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┃職場と家庭を分けてはいけない?
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マッカーサーは、労働基準法を規定する中で、子供と職場を離してしまいました。
そこに悪弊があり、人権侵害があるとしたからです。

仕事に対する価値観が、忌み嫌うもの、悪いものであるか、
それとも前向きなもの、喜ばしいものであるか?

それは働く人の人生の幸、不幸にも大きな違いをうみそうです。
職場と家庭が離れた今、どのように仕事観を前向きなものとして捉えるか。
これは時代へ向けて、我々が考えてゆかねばならないことのように感じました。

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  人事労務コンサルタント 日比野 大輔  Hibino Daisuke
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【社会保険労務士】日比野大輔
  【URL】http://www.4jh.jp/
  【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え

海外から日本に来る観光客も多く利用するLCC(格安航空会社)、
さて、以下の内で最も多くLCC(格安航空会社)が就航している空港は
どれでしょう?(※国際線のみ。2015年3月時点)

(1)成田国際空港
(2)関西国際空港
(3)中部国際空港

正解は、(2)の関西国際空港です。

数年前は、利用客が低迷していた関空ですが、
国内の空港ではいち早くLCCの誘致に積極的に取り組み、
現在では、国内空港の国際線では最多の14社のLCCが就航しています。

また、関空では新しくLCC専用の第3ターミナルビルの整備を進めており、
アジアのLCCを中心に、さらなる誘致を進めています。

これだけLCCの誘致に成功した理由は、様々あると思いますが、
関西圏には、京都・奈良など観光資源が多いこと、また、関空が
24時間空港である事などが影響していると考えられます。

対する、成田ですが関空に遅れを取りながらも現在、
積極的にLCCの誘致に取り組んでいます。

LCC専用ターミナルの開設や、着陸料を最大1年間無料にするなど
様々な施策を打ち出して来ています。

その結果、急速にLCCの就航が増え、現在では12社の国際線LCCが
就航となっております。

しかし、24時間空港ではないための使い勝手の悪さや、
羽田との差別化など、まだまだ難しい問題が残るようです。