Vol.63【面接にみる社長の人間力】

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　　川相いい仕事マガジン　vol.63
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【知って得する雑学クイズ！】の答えは一番下↓↓

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　「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
　労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
　社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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　　　 面接の極意
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こんにちは社労士の日比野です。
仕事がら就業規則をよく作成させていただきます。

作成を依頼されるきっかけとして、多いのが
事業承継のタイミングです。

現社長が勇退し、息子に社長を譲る前に労務体制を整えておこうというのです。
私はこの打ち合わせには親子で参加してもらうようにお願いします。

そして、社長と私とのやり取りを聞いてもらいます。
そのやり取りの中で、現社長の思わぬ人間力に驚くこともしばしばです。
これは創業８０年にもなる食品卸売業の社長との打ち合わせでの話です。

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┃履歴書を良く見る
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就業規則の条文の検討の際、
採用時に提出してもらう書類の話をしているときのことです。

社長が言うのです、履歴書は大事。
これをよく見て、求職者に何を話すか、それをあらかじめ考えておく。

「あなたは、こんなところに住んでいるのですね。そこにある○○という居酒屋は
おいしいでしょ？あなたの家の近所に○○というビルがあるでしょ、
あそこには自分の親戚が勤めているですよ」と、

その求職者が親近感を覚えるような話題をどんどん話していくのだという。

そして、そんな話を１０分もすれば、
求職者がどんどん自分から色んな話をしてくれるのだという。
そんな状態になって初めて、その人がどんな人かがわかるのだと言う。

そして、社長は続ける、「人事部長や専務がやっているあんな事務的な面接は
面接ではない。あらかじめ用意した質問を、求職者の用意してきた質問を
返答する、あれでは何もわからない」

「社員は家族だ。１回2回話して、家族にならないといけない、
一生給料を払わないといけないんだから、ものすごく面接は大事」

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┃不採用の基準
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その社長はこう続けます、「求人に応じてくれる人は、みんなありがたい。
自分たちの仕事を手伝いにこようとしてくれているのだから、ありがたい。

しかし、誰でも採用できる訳でない。あまりに能力不足の人を雇ったりしたら、
周りにいる社員に迷惑をかける。不採用にするときはそんなときです。

そして、採用に応じてくる人は、仕事がなくて困っている人が、
うちへ助けてほしいといって来てくれている。
その気持ちが強いかどうかを話を聞きながら確かめるんです」そう言われます。

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┃辞めない
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さらに続けます、「私が採用した社員が面接のときにした話は全部覚えている。
家族構成、仕事、家、ふるさと、学生時代。沢山のことを話してもらって、
その話は全部覚えている。だから、私が採用した社員が辞めないだろ」

この会社の労働条件は実は非常に厳しいものです。特に営業はそれこそ夜討ち
朝駆けで、休みもままなりせん。しかし、みんななかなか辞めない。
（辞める人は入社まもなく辞めてしまい、ある程度続いた社員はもう辞めていない）

こちら側が社員のことをちゃんと知っておいてあげれば、その気持ちは社員に
伝わり、そこに信頼関係が生まれ、社員は辞めないのだと力説されます。
その信頼関係を築き始める機会が採用なのだと言われます。

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┃「頼むで」
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面接は２回するそうです。１回目は求職者の話をひたすら聞き、
そこで良いなと思った社員には２回目の面接で、
会社の理念や仕事が厳しいこと、労働条件などをお話す。

そして、最後に「頼むで」と言うそうです。
ここで「頼むで」と言われ、「はい」と応えてもらう。

「これが大事なんだ」と２度強調されて話されました。私の方を見ながら、
お話しされていましたが、息子である次期社長へ向けられたメッセージです。

人間の信頼関係、社長と社員の信頼関係に築き方とは何か。
大事なことを教えていただいたように思います。

個人商店を引き継ぎ、自分の代で１００億に迫る企業へ発展させた。
特許や圧倒的な商品がある訳ではない。社員の人間力の高さで勝負してきた会社。

そんな社長の話です。すごい説得力です。必死でメモを取りながら私は話を
聞いていました。しかし、この凄さは社内にはなかなか伝わりにくい。
悩ましいところです。

 

　　労務管理事務所　フォージョウハーフ
　　人事労務コンサルタント　日比野 大輔 　Hibino Daisuke
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　「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
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【知って得する雑学クイズ！】の答え

先月閉会となったワールドカップブラジル大会ですが、
各国のスーパースターたちの活躍に、目を奪われましたね。
そんなスーパースターたちのお財布事情ですが、以下の選手の内、
もっとも年収が高いのは誰でしょう？（2014年6月フォーブス発表）

(1)クリスティアーノ・ロナウド（ポルトガル）
(2)リオネル・メッシ（アルゼンチン）
(3)ネイマール（ブラジル）

正解は、(1)のクリスティアーノ・ロナウドです。

この3人の年収の順位は、この並びの通りの順となりますが、
メッシとネイマールの間に、

ズラタン・イブラヒモヴィッチ（スウェーデン）
ガレス・ベイル（イギリス）
ラダメル・ファルカオ（コロンビア）

が入ります。ですので、ネイマールはサッカー選手中6位の年収となります。
この年収には、所属するチームからの年棒、スポンサー収入などが含まれます。

そして、その額ですが、

1位　クリスティアーノ・ロナウド（ポルトガル）　8000万ドル
2位　リオネル・メッシ（アルゼンチン）　6470万ドル
3位　ズラタン・イブラヒモヴィッチ（スウェーデン）　4040万ドル
4位　ガレス・ベイル（イギリス）　3640万ドル
5位　ラダメル・ファルカオ（コロンビア）　354万ドル
6位　ネイマール（ブラジル）　3360万ドル

1ドル、100円で計算すると、ロナウドは80億円の年収ですね！
想像がつかない数字です！

ちなみに全スポーツ選手の年収1位は、アメリカのプロボクサー
フロイド・メイウェザー・ジュニアで1億500万ドル、
ロナウドは全スポーツ選手中、2位となります。

さらに全スポーツ選手の総資産で言うと、

1位　タイガー・ウッズ（プロゴルファー）　8億6900万ドル
2位　ミハエル・シューマッハ（元F1ドライバー）　8億2300万ドル

となります。タイガー・ウッズは総資産869億円なんですね！
私たちとは全くかけ離れた世界ですね！