Vol.59【「人事制度を問題なく運用できている」企業は2割だけ!?】
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川相いい仕事マガジン vol.59
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの社労士、小西繁雄がおくる
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人事制度の運用について
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春になり、新たに従業員を迎え入れる会社も多い季節ですね。
新入社員の方は、不安半分、期待半分といったところではないでしょうか?
どんな新入社員も最初は「この会社で活躍したい」と思って会社に入ってきます。
ただ、自分が「こんなふうに仕事すればいいだろう」という行動と、会社が
「こんなふうに仕事してほしい」という行動にギャップがあったらどうなるでしょう?
その会社での活躍は難しくなるのではないでしょうか?
このギャップを埋めるには、何か仕組みが必要でしょう。
そのヒントになるのが、人事制度なのではないかと思っています。
そこで、今回は、人事制度について考えてみたいと思います。
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┃そもそも人事制度って何のためにある?
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人事制度は、一般的には「社員の能力や成果を測定し、その結果に基づいて
処遇を決める」ためのものと認識されている場合が多いのではないでしょうか?
大企業を中心として、このような認識の下に人事制度が運用されてきたのは
事実でしょう。
しかし、このような運用で、従業員の皆さんのやる気や働きがいが湧いてくる
でしょうか?
黙って結果を測定され、勝手に評価を決められても、「なるほど」と納得するのは
困難なように思います。
私も以前、大きな企業に勤めていたときは、人事担当者や上司の認識と自分の
認識とにギャップがあり、そこを一致させていくフィードバックの機会が無い
中で、処遇が決まっていましたので、相当悩んだ時期もありました。
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┃人事制度運用のポイント!
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某調査機関の「人事制度に関する調査」によると、現行の人事制度が事業環境や
経営方針と適合した内容になっている企業は4割程度だそうです。
多くの企業では人事制度についての課題を抱えているようです。
また「人事制度を問題なく運用できている」企業は、わずか2割とのことです。
人事制度があっても、なかなか上手く運用できていない企業が多いんですね。
そこで、人事制度の運用のポイントを考えてみます。
ある会社で活躍できていない人というのは、自分自身の仕事に対して、どのような
考え方で、どのような行動をとり、今後どうしていきたいかという「自己評価」と、
「会社(上司)の評価」にズレがある人だと言えます。
この自己評価と会社の評価のズレがあったままでは、自分では仕事をがんばって
いるつもりなのに、会社としては評価できないことになり、そのままでは、
不満がたまるだけで、その従業員は成長していきません。
いずれは会社を辞めてしまうことになるかもしれません。
そこで、「自己評価と会社の評価のギャップを埋めるしくみ」を人事制度の運用
の中にうまく組み込めばいいと考えられます。
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┃評価のしくみの公開
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まず、「自己評価と会社の評価のギャップを埋めるしくみ」として、会社が
どういう考え方でどういう行動をとったときに高い評価になるのかとうい基準を、
事前にしっかり説明して、公開しておくことが必要でしょう。
後になって「こういうところがダメだった」と言われても、「もっと早く言ってよ」
ということになってしまいます。
そのためには、上司が人事制度に基づいてしっかりと会社としての考え方と
期待する行動について、指導できることが前提になります。
ここがあいまいでは、従業員が活躍できないのが、本人の責任なのか、上司の
指導方法に問題があるのかが分からないままになってしまうからです。
その意味で、人事制度は一面では上司の指導力向上のツールでもあると
言えます。
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┃フィードバック面談
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もう一つ「自己評価と会社の評価のギャップを埋めるしくみ」として、
フィードバック面談があります。
事前に人事制度に基づいて、会社の考え方と期待する行動を一度説明して
おけば、あとは上手くいくかというと、そうではありません。
やはり、従業員が取った具体的な行動に対して、会社が期待する方向に
進んでいる部分は「ほめる」、会社が期待する方向とズレていれば
「しかる(軌道修正する)」といった機会をつくる必要があります。
それが「フィードバック面談」です。
面談では、ダメな部分ばかり指摘して、やる気を削いでしまわないようにする
ことが大切です。
「ほめる」→「軌道修正」→「上司からのエール」
という流れで実施することによって、上司と部下の信頼関係も深まっていきます。
ということで、今回は人事制度の運用のポイントについて、「評価のしくみの公開」
と「フィードバック面談」というシンプルな方法を考えてみました。
制度は作ることよりも、やはり運用が大切なんですが、あまりに複雑では、
上司も部下も疲れてしまいます。
人事制度もできるだけシンプルに運用できる方がよさそうですね。
弊所でも人事制度の見直しや運用サポート、あるいは新たに人事制度を
構築するお手伝いも行っておりますので、お困りごとがございましたら、
ぜひお声掛けくださいませ。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 小西 繁雄 Konishi Shigeo
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【所長】小西繁雄
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
今月より消費税が8%に上がり、買い物時に1円硬貨が
活躍する機会が増えましたね!ところで昨年に発行された
硬貨で一番多い枚数が発行された硬貨はどれでしょう?
(1)1円硬貨
(2)10円硬貨
(3)100円硬貨
正解は、(3)の100円硬貨です。
発行枚数の詳細は、
(1)1円硬貨→554千枚
(2)10円硬貨→100,892千枚
(3)100円硬貨→608,892千枚
となります。(造幣局発表資料による)
ちなみに、
5円硬貨→554千枚
50円硬貨→554千枚
500円硬貨→137,892千枚
となります。
全ての発行硬貨の中で、100円硬貨が一番多いようです。
1円、5円、50円硬貨の発行枚数が少ないのは、市場に流通している
枚数に十分な量があるため、コレクター向けに販売される貨幣セット用に
製造していただけで実質製造はストップしていたからです。
ですが、今回の消費税引き上げに際し、1円硬貨の需要が高まると
予想した財務省は今年、4年ぶりに1円硬貨の生産を再開したようです。
しかしながら、現代は電子マネーやクレジットカードを利用する人が
増えましたので、どこまで需要が高まるかは予想が難しいと言えます。
ところで、1円硬貨の製造コストはいくらぐらいかご存知でしょうか?
造幣局は、国民の貨幣に対する信任の維持や、偽造を助長すると言う
理由から正式には発表していません。
ですが、原料になるアルミニウム地金の価格などから考慮すると
1円硬貨、1枚あたり2~3円程度と言われています。