Vol.49【パート従業員の活用】
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川相いい仕事マガジン vol.49
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの社労士、小西繁雄がおくる
“みんなを幸せにする労働法務”—☆★☆
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はじめまして。労務管理事務所フォージョウハーフの社労士、小西繁雄です。
今回から、弊所日比野に代わりまして、わたくし小西がメルマガを担当させ
て頂きます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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働き方が変わってきています
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「35%」。
この数字から、何を想像されるでしょうか?
実は、これは全雇用者数における非正規社員の比率を表しています
(総務省労働力調査・昨年11月発表)。
働いている人100人のうち35人は、パート・アルバイト・派遣社員
などの非正規社員だという時代になってるのです。
しかもそのうち、パート(以下、アルバイトを含む)の従業員の比率が上昇
しています。
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┃パート従業員の思い
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パートとして働く方は、なぜパートを選んだのでしょうか?
本当は正社員になりたいが、正社員としての就職口がないので、やむを得ず
パートとして働いているという人もいるでしょう。
しかし、女性の場合は家庭との両立を考え、あえて就業時間の短いパートと
いう働き方を選んでいる人も沢山います。
また、男性でも仕事以外にライフワークを持っていて、そのライフワーク
とのバランスを考えて労働時間の短いパートを選んでいる人もいます。
そもそもパートの従業員といっても、その意欲や能力が正規社員よりも劣る
などということはありません。
むしろその働きぶりが認められて、会社の中で役職に就いたり、某企業では
パートの方が社長になるという例すらあります。
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┃現実とのギャップ
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ところが、現実は、社会保険の負担を減らすためにパートを雇うとか、
正社員よりも辞めさせ易いからパートを雇うといった企業もあります。
このように従業員を「コスト」と見て、特にパートは正社員の数分の一の
コストで済むから、安く使えるという意識でパートの方と接するとどうなる
でしょうか?
もし、会社が従業員、特にパートを安く使える「コスト」だと見ていたと
したら、コストだと見られているパート従業員は、どう思うでしょうか?
きっと仕事が楽しいと感じられないでしょうから、「いかにラクをしようか」
「どうやってサボろうか」と考えることになるでしょう。
自分のことを安く見る相手のことを、尊敬したり、この人のためにがんばろう
と思ったりすることはないのではないでしょうか?
人間の心は相互作用でできています。
人は、自分のことを見る相手の視線と同じように、相手のことを見ます。
自分の胸に手を当てて考えてみれば、そりゃそうだなと思うのではないで
しょうか。。
ただ、費用だ利益だという結果にばかり目を向けてしまうと、視野が狭く
なって、人として正しいことが見えなくなってしまうのかもしれませんね。
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┃コストではなく、可能性
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でも、結局、自分で行動して利益を生み出す「可能性」があるのは、物でも
金でも情報でもなく、人だけです。
こんなふうに考えるなら、パートの方を含めて、従業員は「コスト」ではなく、
「可能性」だと捉えるのがいいのではないでしょうか?
「いかに安く使おうか」ではなく、「いかにたくさん払ってあげられるか」。
いかに活躍してもらって、幸せになってもらうか。
そのために、どんな職場環境や評価制度や行事を作るか?
そんなふうに考えている組織であれば、パートだから、正社員だからといった
区別なく、みんながいきいきと仕事をするようになるのではないでしょうか?
パート従業員に特有のポイントとしては、「勤務の自由度、柔軟さ」に
配慮した労働条件を設けつつ、「やる気や仕事のやり甲斐」を引き出す評価制度、
「参加意識」を促しコミュニケーションを図る社内行事の活用などが考えられます。
パートタイム労働法が改正されるたびに、「パートを使いにくくなった」
と嘆くのではなく、法律をうまく使って、短い就業時間を有意義に活用し、
パート従業員の活躍を事業発展につなげるワークデザインを考えていけたら
いいのではないかと思います。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 小西 繁雄 Konishi Shigeo
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【所長】小西繁雄
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
次のうち、1人当たり県民所得の多い順に並んでいる物で正しいのはどれ?
※2012年2月29日、内閣府発表の資料に基づく
(1)1位(東京)、2位(神奈川)、3位(愛知)、4位(滋賀)
(2)1位(東京)、2位(愛知)、3位(大阪)、4位(神奈川)
(3)1位(東京)、2位(神奈川)、3位(愛知)、4位(大阪)
正解は、(1)です。
県民所得とは、「県民雇用者報酬」、「財産所得」、「企業所得」からなり、
個人や自営業者の所得の他、株式会社等の企業の所得等も含まれたものです。
1人当たり県民所得は、「当該県の県民所得 / 当該県の総人口」 で算出されます。
大阪は、日本で第二の都市ですが県民所得のランキングで言うと
7位となっております。これは意外と思われた方も多いのではないでしょうか。
また、これも意外と言うと失礼かもしれませんが、滋賀県が4位となっております。
上位3都市は、いずれも大都市であるので納得する部分がありますが、
滋賀県は、大都市と言うイメージはありません。
この理由については、様々な理由があり正確な事は申し上げられませんが、
ひとつの理由として、大規模事業所が集積している事があげられます。
また、ある機関の調査による都道府県別幸福度ランキングでも、
滋賀県は全国5位と言う結果が出ています。
当社の本社は大阪ですが、滋賀支社に訪れると
とても心地よい環境に立地しているなあと感じます。
特に大阪と比べて不便と感じる事もなく、非常に恵まれた環境だと思います。