Vol.32【通勤手当に関するetc.】
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川相いい仕事マガジン vol.32
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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通勤手当に関するetc.
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あけましておめでとうございます。社労士の日比野です。
最近、よく自転車通勤に関するご相談をいただきます。
近頃、自転車がブームで健康作りもかねて自転車通勤をする人も増えているようで、
そういった事情もあるかもしれません。
今回はこの自転車通勤に関する問題点について考えてみたいと思います。
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┃リスク
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自転車通勤に関するリスクとしては、一番にあげられるのはやはり交通事故に遭遇する
リスクが高まることがあります。
朝の通勤時、時間に余裕がないときなど気持ちが焦って事故を起こす可能性も
通常よりも高くなります。
また、公共交通機関を使用して通勤している社員がその交通費を浮かそうとして自転車や
原付自転車で通勤することがありますが、これは一種の横領行為であり、
発見すれば何らかの処罰が必要となります。
そして、交通事故の加害者となった場合に企業に対しても損害賠償責任が発生することも
最近大きな問題となってます。
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┃自転車通勤を認めるか?
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自転車通勤を認めるか否かですが、企業側の事情から考えて、自転車通勤になれば
通勤手当も削減できるなどコスト面の理由で自転車通勤を推奨したくなります。
しかし、前記のリスクを考えると長期的な視点からはコスト面のメリットはないと考えます。
ですから、自転車通勤は、原則は不可とし、その上で、どういった事情であれば許可するか、
および許可に必要な条件を定めることとなります。
まず、通勤してきた自転車の駐輪場の確保が考えられます。都心部などの会社の前の
道路に不法駐輪の自転車があふれているという事態を招くことは許されないでしょう。
次に考えるのは利便性の問題です。公共交通機関の状況により、自転車を利用することに
よって通勤時間が半分になったり、また深夜の勤務などがあり、自転車でないと通勤
できない場合などが挙げられます。
具体的な事例としては、自宅から会社までの距離が比較的近く、徒歩であれば20分、
電車であれば30分かかるが、自転車であれば7、8分で済む、といった場合など、
自転車通勤が最も時間効率が良く、かつ通勤による疲労度も大きくはない場合などです。
これらは判断の基準を明確にするガイドラインを作成するべきでしょう。
そして、もう一つ検討すべき事項が事故に対する保険への加入でしょう。
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┃保険への加入
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社員が通勤途中で事故にあった場合、社員自身の怪我については労災保険の対象と
なります。問題となるのは社員が加害者となった場合です。この場合、社員に損害賠償責任
が発生します。
この際、社員に十分に賠償できる財力があれば問題はありませんが、被害者が重篤な怪我
を負った場合や死亡した場合には、民法に定める使用者責任により会社に請求がなされる
可能性があり、実際には珍しくなくおこります。
社員が自転車により通勤をする場合には、保険加入の有無を確認することが必須だと
思われます。
最近では自転車向けの保険も年間の保険料が1万円以下のものもあり、加入しやすく
なっていますから、自転車通勤の際は、保険加入の義務づけを行うべきでしょう。
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┃通勤手当の検討
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自転車通勤をする者について通勤手当を全く支給しないケースもありますし、
法的な問題もありません。
しかし、全く支給しないのは、やや不公平感があるように思われますので、何らかの
通勤手当を支給している会社が多いようです。
よく見かけるパターンとしては、
①月3000円を定額支給するケース(雨の日などに公共交通機関で通勤する費用として)
②駐輪場代を通勤手当として支給するケース
③年間保険料を通勤手当として考慮し支給するケース
④ ①から③をミックスして考えるケース。
ただし、これらの通勤手当は、労基法に定める割増賃金の算定の基礎となる賃金から
除外されない賃金に該当するとことになる可能性がありますから、その辺りは考慮しないと
いけません。
さらには自転車通勤に関する通勤手当の非課税限度額は通常とは異なりますから、
その点についても注意が必要です。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 日比野 大輔 Hibino Daisuke
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【代表者】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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≪改正労働者派遣法案の修正案≫
2010年3月に閣議決定された改正労働者派遣法案ですが、
度重なる継続審議(既に6度目)により、
どんどん可決・成立が先送りになっているのが現状です。
登録型派遣、製造業務派遣の原則禁止はどうなるのか?
また、日雇い派遣はどうなるのか?
そして、新たに問題となっている2012年問題とは何か?
これらの問題について、当社サイトにて情報の提供を
行っておりますので、是非一度ご覧下さい。
⇒ 詳しくはコチラ
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川相マガジンは、川相商事が考える人財育成をテーマに配信していきます。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
【知って得する雑学クイズ!】の答え
さて新年最初のクイズですが、去年のお正月号では、
子供たちにあげるお年玉の金額についてのクイズでした。
今回は、そのお年玉をあげる親のお小遣いについてのクイズです。
2011の調査によると、サラリーマンの1カ月のお小遣い平均額は3万6500円。
では、バブル絶頂の1990年のサラリーマンの1カ月のお小遣いはいくらでしょう?
(1)3万4500円
(2)5万3500円
(3)7万6000円
正解は、(3)の7万6000円です。
なんと2倍以上もあります。
サラリーマンのお小遣いは前年比4100円ダウンで、
4年連続の減額となっております。
サラリーマンの厳しい懐事情を表していますね。
では、お小遣いの中で節約したい項目は?
と言う質問に2011年は、「普段の食事代」「飲み代などの付き合いにかけるお金」
と言った現実的な項目。
それに対し1990年は、「ギャンブル代」「タクシー代」と言った、バブリーな項目と
なります。
今考えるとバブル時代は、ほんとうにおかしな時代でしたね。
現代のこういった厳しいお小遣い事情から、最近では夫婦別でお金の管理をする
「ダブルポケット」と呼ばれる人たちが増えたそうです。
ダブルポケットとは、それぞれの収入から家計に必要なお金を出し合い、
残ったお金はお互い干渉せずに、自由に使うといったやり方です。
新しい時代の家計のあり方だとは思いますが、
なんとなく寂しさを感じるのは私だけでしょうか?