Vol.14【労働基準法が生産性を低下させる?!】
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川相いい仕事マガジン vol.14
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
労務対策シリーズ—☆★☆
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日本人が世界で一番手が遅い!?
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こんにちは社労士の日比野です。
先進国の中のホワイトカラーの仕事を比べた時、日本人が一番、
生産性が低いと言われます。
製造業の生産性は、御存じの通り、世界的に優秀なわけですから、
これはちょっと問題です。
なぜ、そんなことが起こっているのでしょうか?
この原因を少し考えてみたいと思います。
私は、その秘密の一端は労働基準法の中に隠されていると考えています。
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┃日本の労働法と欧米の労働法
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日本の法定労働時間は、1日8時間、1週40時間です。そして、これを超えて
働かせた時には、使用者には、割増賃金の支払い義務が発生します。
8時間を超える労働については2割5分増し、また、この春からは月60時間を超える
時間外労働については5割増の割増賃金が発生します。
労働者の側から考えれば、長い時間働いたほうが、沢山収入を得ることができるわけで、
長時間働くようにとインセンティブが働いているわけです。
この割増率に違いはありますが、基本的なメカニズムは、欧米も同じです。
違うのは経営者のもつ解雇権にあります。
欧米では労働者はゆっくり長く働いたほうが儲かるわけですから、出来るだけゆっくり
働こうとしますが、そんなことをやっていると経営者の側はたまったものではありません。
ですから、手の遅い採算の合わない労働者は、解雇しようということになるわけです。
ここで労使間の調整が働きます。
しかし、日本では、こういった能力の低さ、手の遅さで解雇を行使することは
非常に難しいのです。
ですので、日本の労働者の中には、ゆっくり長い時間の残業をしたほうが得だという
インセンティブが働きやすい状況にあります。
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┃製造業の生産性の高さ
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労働法は、原則的にブルーカラーにもホワイトカラーにも同じものが適用されます。
しかし日本の製造業は、生産性が世界的に高く、一方、ホワイトカラーは、
ほぼ最下位を走ります。
それはなぜでしょうか?
かつてワインバーグというコンサルタントが次のような法則を発表しました。
「管理者が、ただ、工場内を定期的に歩き回るだけで、生産性は向上する、
しかし、これが通用するのは工場だけで、ホワイトカラーの職場には通用しない」
この法則、「確かに」とうなずいてしまいます。管理職が定期的に歩き回るだけで、サボる
気持ちは、小さくなるでしょうし、また、良いところを見せたいと思うのが人情でしょう。
しかし、これはホワイトカラーの場合にはあてはまらないというのです。
理由は、管理職が歩き回っただけでは、その労働者がどれほどの成果をあげているか?
良い仕事をしているのか?どうかは、わからないからです。全く成果が見えないのです。
日本製造業の強さをもっとも称賛したのがドラッカーです。世界のホワイトカラーの中で
もっとも生産性が高かったビジネスマンの一人でしょう。ドラッカーが賞賛した
日本企業の強さの秘密が、トヨタのカイゼンに代表される、5sやQCでした。
この5sのポイントなるのが、「徹底した見える化」です。
日本人は、欧米人に比べ、個人主義ではなく集団主義的傾向が強いわけです。
言い換えれば、「自分だけ」が仕事が遅い、遅れているという状況を嫌うわけです。
私はココに秘密の一つがあると考えます。
労働法の下では、ゆっくり仕事をしたほうが、得なのですが、サボっている状況、
頑張っている状況が、一目でわかるために、そんなせこい考えが起こりにくいのです。
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┃ホワイトカラーの生産性の低さ
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ホワイトカラーの生産性の低さの原因の一つには、成果が見えにくいことがあります。
しかし、欧米の場合、成果が低ければ、解雇されるのは労働者で、
労働者が自ら、経営者に対して積極的に成果を見える化していく必要があるわけです。
日本では、見えないことがメリットなのに、
欧米では見えないことによるデメリットが働くわけです。
だから、労働者の側が成果を積極的に見える化し、そのことにより、生産性向上の
サイクルが起こるわけです。
労働基準法が制定されてはや60年が過ぎました。
その間にずいぶん、欧米と日本はホワイトカラーの生産性に差が出来てしまったようです。
しかし、本格的にホワイトカラーの国際交流が始まるこれからは、その差を何としても
埋めねばなりません。
そのヒントはどこにあるのか?
日本のブルーカラーの生産性は世界の憧れの的です。今一度、その強さの秘訣を
考えてみたいと思います。
ポイントの一つは、見える化をいかに進めるかでしょう。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 日比野 大輔 Hibino Daisuke
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【代表者】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
先日、小惑星探査機はやぶさが地球に戻って来た事が、大きな
ニュースとして取り上げられました。はやぶさは小惑星イトカワまでの
往復60億キロと言う壮大な距離を旅して来たのですが、これだけの
距離を航行するには相当なスピードが必要だったと思われます。
さて、はやぶさの宇宙での航行速度は次のうちどれ?
(1)時速10.8万キロメートル
(2)時速2.8万キロメートル
(3)時速1800キロメートル
答えは、(1)の)時速10.8万キロメートルです。
時速10.8万キロって全く想像つかない速度ですね!
よく戦闘機などの速度に使われるマッハに換算すると、約マッハ88です!!
少し前に引退した超音速旅客機のコンコルドがマッハ2ですから、
その速さがわかるでしょう。
ちなみに小惑星イトカワまで往復60億キロを旅して来たのですが、
小惑星イトカワまでの直線距離は3億キロです。
では、なぜ60億キロもかかったのでしょうか?
これは、天体の引力を利用して加速するスイングバイ方式で
航行したからです。
詳細は省きますが、はやぶさは地球の重力を利用して加速する
地球スイングバイを実施しました。
イオンエンジンを併用して地球スイングバイを実施したのは、
世界で初めてのことです。
正直、この辺に話しになると良くわかりませんが(笑)
とにかく壮大な宇宙のロマンを感じますね。