Vol.106【ジョブ・リターン制度と働き方改革】
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川相いい仕事マガジン vol.106
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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2018年4月に入り、労働契約法による5年ルールがはじまりました。
「有期雇用労働者に無期契約に転換できる権利」
4月に入ってからもテレビ等で取り上げられていることもあり
有期雇用の労働者からの質問等が出てきましたと、
つい最近も企業担当者からお話がありました。
当社では、e4510情報等でも何度も取り上げていますが
事前の取組のおかげもあり何事もなく4月を迎えることが出来ました。
有期雇用スタッフが無期雇用社員にステップアップできる制度「SS制度」により
多くの優秀な人材が仲間となっています。
これからも順次この制度を活用し、現場力の向上を目指してまいります。
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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ジョブ・リターン制度と働き方改革
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています野波と申します。
4月のオフィス街は、新しいスーツをまとった
初々しい新入社員の皆さんが歩く姿を目にしました。
新しい風に、オフィスの雰囲気が明るくなった
会社様もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、中堅の方が産休育休に入られたり、次のライフステージへ
上がったのだなあと意識された方もいらっしゃるかもしれません。
さて、本日のメールマガジンでは、【ジョブ・リターン制度】について
取り上げてみようと思います。
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┃ジョブ・リターン制度とは?
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「ジョブ・リターン制度」とは、「カムバック制度」とも呼ばれ、
会社によって呼称は様々。
結婚や出産、介護や配偶者の転勤、傷病等の事情により、
退職を余儀なくされた社員さんを再雇用する制度です。
ジョブ・リターン制度を利用して再就職する方々は、退職前の経験を
活かすことができ、風土も知っているという点で即戦力になります。
会社側も、人となりを知っているので採用もスムーズかもしれません。
「退職せざるを得なかった」という事情があるため、モチベーションが高い状態で
復帰してもらえる傾向がある、とも言われます。
ジョブ・リターン制度は、徐々に広まりつつあります。
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┃導入企業 取り組みの実態
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再雇用に至った会社さんの話によると、
子育てがひと段落した元社員に直接コンタクトを取って採用に至ったケース
元社員側から人事や現役社員への相談をきっかけに、採用に至ったというケース
を耳にします。
大同生命のケースを引用すると、
退職理由が結婚、育児、介護、配偶者の転勤、本人の転職や留学による
退職者を対象に、事前に登録した元社員にメール等で募集を行っているようです。
エン・ジャパン 人事のミカタ「出戻り社員(再雇用)に関するアンケート(2016)」
によると、一度退職した社員を再雇用したことがあるという会社は
少なくありませんでした。
しかし、83%の会社さんでは「ジョブ・リターン制度」を設けていないとのことです。
制度を設けていないのに、再雇用の経験があるということは、
在職時の上司や同僚、社長からの推薦が再雇用の機会になっていると言えます。
現に、【再雇用制度】を使用した応募がキッカケだった、
と回答した会社は8%でした。
「ジョブ・リターン制度」が制度として形にはなっていなくても、
ジョブ・リターンが行われているというのが実態としてあるようです。
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┃制度導入によるメリット
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実態として再雇用が行われているなら、
制度として制定することの必要性はどこにあるのでしょうか?
制度により「共通の認識を持つこと」と「安心感」が大切だと
私は考えています。
どういう場合に、ジョブ・リターン制度を利用できるのか。
(離職理由を限定している会社もあります)
再雇用時の処遇や、異動の可能性等はどうなのか。
(同じ部署で再雇用になるのか、そうでない場合はどうなのか)
共通の認識を持つことで、再雇用時のキャリアプランを
立てられる場合もあります。
制度化することで在職の社員の間でも共有することができます。
また、「一段落したら復帰ができる」というのは育児や
介護に専念できる環境にも繋がるかもしれません。
ある会社さんで、こんなことがありました。
長年勤務していた社員が、「がん」と診断されました。
それから、療養のための休職が続きます。
残っていた有給も消化し、就業規則に定めてある休職の
上限が近づき傷病手当金が支給される1年6ヶ月も、もうすぐ。
就業規則上は、休職期間満了による自然退職。
このまま自然退職でいいのか。
一番不安なのは、本人ではないのか。
まずは治療に専念して、良くなったら戻ってきてほしい。
そうお考えになった会社さんがありました。
そこで、ジョブ・リターン制度をはじめ、短時間・在宅・パートタイム等、
多様な雇用形態で復帰できる制度の取入れの検討が始まりました。
出産や介護、病気は、誰もが経験しうることで、
今回の社員だけが「特例」というわけではない。
だから、誰もが希望したら利用できる制度があった方が良い。
そういう思いで、制度の取入れをお考えになったといいます。
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┃ライフプランを描きやすくする制度としてのジョブ・リターン
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人生の3分の1を占める仕事。
人生と仕事の切り分けは非常に難しく、ほとんどの業種・職種では
限りなく不可能だと思います。
社会保険制度の中にも、産休・育休・介護休業・労災・傷病手当…と、
様々なライフステージを支援する制度、人生の中で起こる傷病を
支援する制度があります。
弊所では、各種社会保険制度、会社の復職やジョブ・リターンについてまとめた
「ライフサポート規程」を作成させていただいております。
ご興味がありましたら、是非ご連絡下さいませ。
女性の社会復帰、高齢者雇用、障害者雇用…
「ライフサポート」
社員の人生を会社がサポートするということは
「働き方改革」の前提として、必要なことなのかもしれません。
一足先に、ご検討されてはいかがでしょうか?
労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 野波
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【社会保険労務士】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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