Vol.116【何を変え、何も守るのか?】

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  川相いい仕事マガジン vol.116
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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   川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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当社は、現在、人材ビジネス事業として広く事業展開をしていますが、
その中でも、自社独自の人材育成の教育制度があります。

2017年には、当社の教育制度の取り組みが評価されて、厚生労働省
が実施している「グッドキャリア企業アワード2017」で大賞を受賞
する事ができました。

約10年前は、社内のみでの取り組みでしたが、現在は、高校、大学等、
社外への人材育成の取り組みも増え、受講者の方から大変、
喜んで頂いています。

これからも、当社事業定義の「働く喜びを感じる人を創る」人材教育を、
ひとりでも多くの人に体験してもらい、広めていきたいと思っています。

当社教育制度に、ご興味を持たれましたら、是非、お電話下さい。
お待ちしております。

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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    何を変え、何も守るのか?
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています日比野と申します。

働き方改革法がいよいよこの4月から順次施行され始め、
就業規則等々の改定に取り組まれるところも多いのではないでしょうか?

このようなとき、よく言われる言葉に、
《不易流行》という言葉があります。

改めるべきところと、守るべきところを、
しっかりと間違えないように、変えるべきところは変え、
守るべきところは頑として守る。

言っていることはよくわかるのですが、
これが非常に難しい。どこが変えるべきところ?
何が変えてはいけないのか?

今回はこれを考えてみたいと思います。

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┃東大総長がいう、不易流行
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江戸時代。世界史の中でも、
首都江戸は、奇跡的な文化都市と言われ、300年弱続き、

現在の文化的、安全という面からも、
今でも世界的に人気のある都市です。

この時代の後期、今でいう東大にあたる、
昌平坂学問所の総長が、「変えるところ、守るところ」について、
こんなことを言っています。

「家々に祖先の法あり、取り失ふべからず。
又仕来(きた)り仕癖(しくせ)の習いあり、
是れは時に従って変易あるべし。

兎角目の付け方間違ふて、家法を古式と心得て除(の)け置き、
仕来り仕癖を家法家格などと心得て守株(しゅしゅ)せり。

時世に連れて動かすべきを動かさざれば、大勢立たぬものなり」

古くから伝わる法(祖法)は変えていけない。しかし、仕来りや仕癖は、
時代にそぐわなければ変えるべきだという。

では、法とは一体、どのようなものでしょうか?

ここでいう法とは、(仏教的な意味合いを持つ)真理、道徳、
それらと一体となったルールややり方を指します。

例えば、仏教には四摂法というものがあります、それは、

①布施(ふせ dāna)分かち合うこと。 
②愛語(あいご piya-vācā)優しい言葉、気に入る言葉、心に訴える言葉。 
③利行(りぎょう attha-cariyā)相手を利益する、為になる行為。
④同事(どうじ samānattatā)平等に接すること。

一方、仕来りや仕癖とは、単なる習慣や習わし、手続きのやりかたや、
ルールといった意味です。

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┃「法」と「仕来り」の違いは何か?
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私の主観的な解釈ですが、法とは、それを行うことによって、
人の良心が育まれたり、道徳心が高まったりするもの。

もしくは、それをすることにより、人と人との関係が良くなり、
良心が応答し合うような関係になるもの。

そんなものをルール・制度のことを法といいます。

ある製造業の話です。10時に15分の休憩がありました。

あるとき、この休憩をやめようという提案がなされた時、
社長がこれに大反対しました。

10時の休憩にはヤクルトレディが来る。

その女性のところには、若手もベテランも集まって来て、
普段無口な職人たちも饒舌になり、そして、役員やベテランは、
若手にそれを奢ってやったりするのだそうだ。

その15分は職場の人間関係を円滑にするのに
非常に役立っているのだというのだ。

その円滑さが工場の生産性にも大きく関わるのだという。
だから、この15分の休憩は無くしていけないのだという。

この15分の休憩は、人と人との人間関係を
良くする機会と言えそうだ。

また別の会社では、社員の家族や取引先の誰かの葬儀には、
全社員がお通夜か葬儀に参列できるように
時間年休の付与を昔からやっている。

これがあることにより、お互いを深いところで理解しあえ、
それぞれが各々に優しくなるのだという。

これらの制度やイベントは「法」と言えるのではないでしょうか。

全国の社労士と100年企業研究会という勉強会をしている。
その中でわかったことだが、長寿企業には、
「法」とよべるイベントや制度をとても大事にしている。

さて、働き方改革、何か変え、守りましょうか?

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  労務コンサルタント 日比野
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