Vol.186【助成金】
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川相いい仕事マガジン vol.186
発 行:川相商事株式会社
Kawai Shoji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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令和6年から新たな令和7年にまたがり続いているのが
インフルエンザの猛威です。
個人の意識、予防の啓発や予防接種等により、インフルエンザの感染者数は、
例年同じような推移をみせますが、この冬は過去最多の感染者数を記録しています。
病院を受診した方の声によると、病院の待合室の待機時間が非常に長く、
受診するだけでも大変だったとのことです。
インフルエンザにうつらない、うつさないを実践するには、やはり予防が重要でしょう。
「手洗い」「マスクの着用を含む咳(せき)エチケット」「換気」などが有効です。
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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助成金の賢い選び方と活かし方 ~会社を強くする方法~
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いつもメルマガをご愛読いただき、どうもありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています酒井と申します。
今回は、「助成金を活用して会社を強くする方法」についてお話しします。
助成金の存在はご存知の方も多いかと思いますが、
「どう使えば会社の成長につながるのか?」という具体的な活用法については、
イメージされていない方も多いのではないでしょうか。
助成金は、国や地方自治体から支給される「返済不要のお金」であり、
活用次第で会社の成長を後押ししてくれる非常に魅力的な仕組みです。
ただし、すべての助成金が会社にとって「プラス」になるわけではありません。
今回は、助成金のメリット・デメリットを整理しながら、
会社を本当に強くする助成金の選び方と活用法をお伝えします。
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助成金は会社のピンチを救う「保険」でもある
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皆さんも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて
「雇用調整助成金」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この助成金は、不況や経営危機が訪れた際に従業員を守るためのもので、
売上が落ち込んでやむを得ず休業を実施した際に、
従業員に支払う休業手当の一部を国が助成するという仕組みです。
このように、助成金は「不測の事態」に備える一種の保険として、
会社と従業員を守る役割を果たします。
不況や災害といった経営リスクは必ず訪れるものです。
助成金を理解し、必要な時にすぐに利用できるよう準備をしておくことは、
経営者としての重要な務めの一つと言えます。
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社会情勢に合わせた助成金で会社を強化
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助成金には、社会情勢や国の政策に合わせて設けられるものもあります。
現在注目されている助成金には以下のようなものがあります。
- 男性育児休業を推進する助成金
昨今、男性の育児休業取得率が急速に上昇しています。
国の後押しもあり、育児休業を取得した際の助成金制度が充実しています。
これを活用すれば、社員が育児休業を取りやすい職場環境を整えつつ、
企業としても助成金を受けられるというメリットがあります。 - パートタイム労働者の処遇改善に関する助成金
昨年10月の社会保険適用拡大に伴い、
パートタイム労働者の労働時間を延長したり、給与を引き上げたりした場合に
活用できる助成金が注目されています。
中小企業が働き方改革を進めるうえで、非常に有効な助成金と言えるでしょう。
これらの助成金は、国の政策と連動しており、
会社にとっても従業員にとっても「プラス」になるケースが多いです。
ぜひ活用をご検討ください。
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助成金の落とし穴:「会社を弱くする助成金」とは?
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一方で、すべての助成金が会社にとって良いものとは限りません。
むしろ、場合によっては組織運営を硬直化させ、
かえって会社を弱くしてしまう助成金も存在します。
例えば、「人事制度導入系の助成金」。
この助成金では、申請条件として「降格や降級の規定がない就業規則」を求められることがあります。
一見すると魅力的ですが、降格・降級ができない規則を導入してしまうと、
組織が非常に硬直的になり、運営が困難になる恐れがあります。
助成金を目当てにして、こういった不自然な規定を導入してしまうのは本末転倒です。
また、「設備投資型の助成金」についても注意が必要です。
この種の助成金は、機器や設備の購入費用の一部を助成してくれる魅力的な制度ですが、
支給までに数ヶ月以上かかる場合があります。
先に会社の資金を使う必要があるため、
キャッシュフローに余裕がない場合には慎重に検討すべきです。
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会社を強くする助成金の活用法:「研修系助成金」
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一方で、助成金の中でも「会社を強くする」ために
非常に効果的なのが、研修系の助成金です。
例えば、社員向けの研修を行う際に、
その費用の一部を助成してもらえる制度がこれに該当します。
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研修を活用して会社の基礎体力を強化
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みなさん、最近会社で研修を行っていますか?
「忙しくて研修をする時間がない」という声をよく耳にします。
しかし、研修をしないからこそ業務効率が上がらず、
さらに忙しくなるという悪循環に陥っていませんか?
弊所では、「年単位で研修計画を立てる」ことをお勧めしています。
1回の研修で会社が劇的に変わることはありませんが、
年2~3回の研修を3年続けるだけで、会社の基礎体力が驚くほど強化されます。
さらに、月1回の研修を3年間続けられた企業は、
まるで別の会社に生まれ変わったかのような変化を遂げるケースも少なくありません。
助成金を活用すれば、こうした研修の費用負担を大幅に軽減することができます。
例えば、「人材開発支援助成金」では、10時間以上の研修を実施した場合、
1時間あたり1人760円の賃金助成と研修費用の45%が支給されます(上限額は15~50万円)。
最近ではeラーニング形式の研修も助成対象となっており、非常に使いやすくなっています。
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まずは研修計画を立ててみましょう
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大企業では、従業員1人あたり年間4万円程度の予算を教育に充てると言われています。
一方で、中小企業では「教育に費用や時間を割く余裕がない」という声がよく聞かれます。
そのような場合こそ、助成金を活用して教育投資を始めてみてはいかがでしょうか?
まずは、現在の会社の課題を洗い出し、
それに基づいて「どんな研修が有効か」を検討するところから始めてみましょう。
助成金の制度を上手に活用すれば、費用面の負担を軽減しながら、
会社の基礎体力を強化することができます。
最後に 助成金は、会社にとっての「追い風」として活用できる非常に便利な制度です。
しかし、どの助成金をどう使うかを間違えると、逆に足かせとなる場合もあります。
今回ご紹介した情報を参考に、「会社を強くする助成金」の選び方・使い方をぜひ検討してみてください。
もし具体的な助成金の活用事例や研修計画の立て方についてご興味がある場合は、
弊所までお気軽にご相談ください!
一緒に貴社の成長をお手伝いさせていただければ幸いです。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 酒井
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
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