Vol.148【健康経営とは?】

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川相いい仕事マガジン vol.148
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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2021年10月から当社にて正社員を目指す塾がスタートしました。
【創喜感働塾】です。

大阪では3名の方が週一回、6カ月のプログラムが行われます。
早速、講習室にてマナー研修が行われていました。

このような研修を受けたことがない方にとっては
新鮮でもありますがとても恥ずかしいものです。

同期の仲間とともにだんだん大きい声が出るようになってきていました。
つぎの日からの塾生の挨拶の変化がとてもうれしく感じました。

まだまだ入り口ではありますがこれから同期の仲間と一緒に
テクニカルスキル、ヒューマンスキル、共同制作課題への取り組み、

国家資格でもある衛生管理第一種の取得を仲間とともに
取り組むことにより正社員としての採用レベルに成長するものとして
疑うことはありません。

当社はそんな仲間とともにお客様へのお役立ができるよう
これからも精進してまいります。

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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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健康経営とは?
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています石橋と申します。

以前、椅子をバランスボールに変えているという
会社の特集をテレビで見ました。

その会社では、社員さんがふわふわとバランスボールに揺られながら、
デスクに向かってキーボードをたたいているのです。

こんな珍しい会社があるのかと思ったのですが、
調べてみると椅子の代わりにバランスボールを使っている、
あるいは導入したいと思っている会社はほかにもあるようです。

そしてその理由の一つが「健康のため」ということでした。
しかし、会社が社員の健康を考える目的は何なのでしょうか。

今回は、会社として社員の健康を考える「健康経営」について
考えようと思います。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃企業が健康経営を推進する意味
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健康経営とは「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、
戦略的に実践すること」を言います。

つまり、従業員の健康を増進することを「投資」と考え、
将来のために積極的に推進していくことと言い換えられると思います。

確かに、会社と従業員、どちらにとってもメリットは多そうです。

しかし、健康経営を推進することで、
会社は余計にコストがかかりそうです。

実際、そういった理由で従業員の健康管理は、
これまで自己責任とされてきました。

ではなぜ、健康経営が推進されるようになったのでしょうか。

大きな理由として、少子化による労働人口の減少、
それに伴う企業の人手不足があげられます。

十分に人材を確保することが難しいので、今いる従業員に
長く働いてもらうことがより重要と考えられるようになります。

そのため、病気による離脱や退職を防ぐために、
企業が従業員の健康管理を推し進めているのです。

そして、健康経営の推進には「作業効率の向上」などの効果もあります。

例として冒頭に申し上げたバランスボールの導入を挙げると、
不安定な状態で作業をすることで集中力を高めることができ、
作業効率を上げることができるというものがあるようです。

また、健康経営の推進は、採用時のアピールポイントになります。

ワークライフバランスを重視し、健康に長く働きたいという視点で
仕事を探している人にとっては大きな魅力となります。

働き方改革が推進される現代において、健康増進に取り組むことは
重要な要素の一つになり得ると言えるでしょう。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃健康経営の具体例
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では、健康経営を推進している企業ではどんな取り組みがされているのか。
ここでは2社についてお話したいと思います。

①医療用のウィッグ、生活用品などの通販事業を展開しているS社の事例

毎日昼礼時に3分程度の体操を行います。

午前中のデスクワークで凝り固まった筋肉をほぐし、リラックスする
ことで、気持ちを入れ替えて午後の仕事に臨めるということです。

また、階段の使用を促すために、歩いた階段の段数をポイント化する
取り組みも行っています。

階段の段数を可視化することで、
部署ごとの対抗イベントとして盛り上がるだけでなく、

成績上位者にはスニーカー購入補助券が渡されるなどの特典も
用意されているとのことです。

②金属屋根の取り付けを行うS社の事例

運動の機会を確保するため、サークル活動を紹介する、
バランスボールの使用を促すなどしています。

また、食生活にも目を向けて、一日に必要な野菜量やみそ汁に含まれる
塩分量を、実際に試食しながら学ぶイベントを開催しました。

他にも自動販売機の前に糖分量を表示したり、
健康飲料の自動販売機を設置したりしました。

運動だけでなく、健康についてのセミナーを開催することで、
生活全体で健康を考えることができそうです。

この2社においては、それぞれ健康診断の受診率が向上したり、
禁煙をする人がいたりと、
従業員も健康づくりに積極的になっているそうです。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃健康経営の歴史
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日本で徐々に浸透しつつある健康経営ですが、
諸外国ではどのような取り組みがされているのでしょうか。

ここでは、アメリカの健康経営を考えてみようと思います。
アメリカに注目する理由は健康経営の発祥の国だからです。

1990年代にアメリカの経営心理学者のロバートローゼンが
「健康な従業員こそが収益性の高い会社を作る」
と提唱したことがきっかけで、健康経営の考え方が広まっていきました。

アメリカに本社を置き、世界中でヘルスケア用品を展開する
ジョンソン・エンド・ジョンソングループは、
世界250社、約11万4000人に対して健康教育プログラムを行いました。

この目的は、投資に対してどれくらいの利益があるかを
換算するためでした。

医療コストや生産性だけでなく、人件費や設備費、
リクルート効果にどの程度リターンがあるのかを調査しました。

すると1ドルの投資に対して3ドルの利益が得られたと言います。
つまり、健康対策にかけた費用の3倍のリターンがあったということです。

コストとして考えられていた健康経営は、生産性の向上や医療コストの
削減などに大きなプラスの効果を生み、結果として従業員の健康だけでなく
会社にとっても大きな利益となることがわかったのです。

この調査で得られた「健康経営のリターンは3倍」というデータは、
健康経営の効果として一般的に使われるデータとなりました。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃健康経営を進めるうえで大切なこと
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健康経営はこれからますます注目されると予想されます。

国としても医療費・介護保険給付の削減を目指しているので、
企業に対してどんどん推し進めるように働きかけています。

健康経営を成功させるためのカギは、
従業員が積極的に取り組むかどうかにあると感じています。

何事もそうですが、環境を整えてもそこにいる人が前向きに
取り組まないと効果は得られません。

中でも健康づくりは、従業員本人の前向きな姿勢があって
効果が表れるものだと思います。

体操の時間を作ったり、椅子をバランスボールに変えたりするのも
いいですが、まずは健康づくりに対してのセミナーを開催して、
知識をつけることが重要なのではと考えます。

そうすることで、自発的に健康を気遣った行動をするきっかけに
なるのではと感じています。

もちろん、健康経営は従業員にとってもプラスになります。

運動の習慣がなかなかつかず、筋トレが3日坊主になってしまう私は、
会社での健康づくりの取り組みは賛成です。

強制的に体を動かす機会を作ってもらえたらもう少し自分の体を
考えることができるのではと思います(周りにどうにかしてもらおうという
考えが三日坊主の性格を作ってしまっているのかもしれません、、、)。

人生100年時代、少しでも長く、自分らしく生きるために、
いま会社での過ごし方を改めることは、
これからの働き方の当たり前を変えていくかもしれません。

 

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 石橋
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
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