Vol.153【ガソリン価格の高騰が与える影響とは】

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川相いい仕事マガジン vol.153
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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新型コロナウイルスのパンデミックにより、
当社がおこなっている事業にも影響はありますが、
全社員協力して活人化、多能工化をより推進しています。

会社設立して今年で75年になりますが、今まで世の中が
どのような困難な状況になっても、その都度、乗り越えてきました。

ロシアによるウクライナ侵攻も他国ごとではないように感じます。

今後、ますます日本経済の状況も変化していくと思われますが、
当社は今後も、全社員協力して、
「働く喜びを感じる人を創る」会社であり続けます。

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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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ガソリン価格の高騰が与える影響とは
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています石橋と申します。

皆様は普段、車に乗りますか?
通勤で毎日乗られる方もいらっしゃるかと思います。

そんな方にとってガソリン価格の高騰は、
かなりの痛手になるのではないでしょうか。

ほぼ運転をせず、運転免許証がただの身分証明書と化している私でも、
ガソリンの値段はついつい気になって見てしまいます。

「毎日車に乗る人は大変だな…」と他人事のように考えてしまうのですが、
実はガソリン価格の高騰は、
自動車以外にも日常のあらゆる場面に影響を与えているのです。

では、生活にどのような変化をもたらすのか、
今回は昨今のガソリン価格高騰について考えてみようと思います。

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┃ガソリンについて
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まず、ガソリンについて簡単に見てみようと思います。

なじみ深い燃料ではありますが、どのように作られ、
どこから輸入されるのでしょうか。

ガソリンは「原油」から作られます。原油とは
油田から産出されたままの状態の油で、化石から作られます。

過去に「原油はあと30年で枯渇する」と言われたこともあるそうですが、
新たな油田の発見や発掘技術の向上により、
まだ発掘の余地はあると考えられているそうです。

ちなみに原油からは、ガソリン以外にも軽油や重油、
灯油なども作り出されます。

次に輸入状況を見てみようと思います。
日本は石油の99%以上を海外から輸入しています。

では、どのような国から輸入しているのでしょうか。

日本の石油輸入国は、1位から順にサウジアラビア、アラブ首長国連邦、
カタール、クウェート、ロシア
となっています(資源エネルギー庁『石油統計』令和4年1月)。

「石油と言えば中東」というイメージがありますが、そのイメージ通り、
多くを中東の国々から輸入しています。

実は日本にも油田は存在していて(秋田、新潟、北海道などの
日本海側の一部の地域)、そこから原油も産出されています。

しかしその量はごくわずかであるため、
油田の周辺地域の発電所などでのみ使われており、広く流通していません。

そのため、これからも日本はその多くを
海外からの輸入に頼ることになりそうです。

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┃なぜ価格が高騰しているのか
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近年のガソリン価格の高騰はなぜ起きているのでしょうか。
いくつか理由を見ていこうと思います。

①原油価格の高騰
先ほどお話しした通り、ガソリンは原油から作り出されます。原料となる
原油の価格が高騰していることで、大幅な値上がりが起こっているのです。
その理由はいくつか挙げられます。

(1)新型コロナウイルスの予防接種が進み、経済活動が活発になったこと
で原油の需要が増えているため。
(2)去年の8月にアメリカを襲ったハリケーンによって、メキシコ湾周辺
の石油関連施設が被害を受け、供給が抑えられているため。
(3)イラクの政情が不安定な事より、生産量が低下しているため
(4)価格が上がり続けることを見越した買占めが起こっているため

②円安
2021年から2022年にかけて円安の傾向が続いています。先ほども申し上げ
た通り、日本は原油のほとんどを輸入に頼っているため、昨今の円安の
影響で輸入価格が上昇し、ガソリン価格にも反映されているのです。

③地政学的リスク
ウクライナ情勢も影響しています。戦争が起こると資源の供給が不安定に
なることを見越して、原油高になる傾向があります。今回の戦争でも
緊迫化するウクライナ情勢を見越して価格が上げられました。

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┃生活への影響
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それでは、価格高騰は私たちの生活に
どのような影響をもたらすのでしょうか。

冒頭にも述べた通り、ガソリン価格の高騰は自動車以外にも
様々な影響をもたらします。

いくつか見ていこうと思います。

①クリーニング業界への影響
ガソリン価格高騰は、クリーニング店に大きな打撃を与えています。一見
あまり関係がないように思うのですが、どのような影響があるのでしょうか。

クリーニングはボイラーを動かし、その蒸気でアイロンがけや乾燥をして
いますが、それを動かすのに重油が使われています。

また、ドライクリーニングに使われる溶剤は石油からできていますし、
配達に使われる車ももちろんガソリンが必要なので、原油価格の高騰は
クリーニング料金の値上がりにつながるのです。

②プラスチック製品の値上げ
プラスチック製品の価格にも影響します。実はプラスチックは石油から
作られているため、今回の石油価格高騰の影響を受けているのです。

プラスチックはあらゆるところで使われているため、
値上げの影響は大きいと言えます。

このまま原油価格の高騰が続くと、製品の値上がりにもつながるのでは
と考えられています。

③電気料金・ガス料金の値上げ
電気料金やガス料金も、原油価格の高騰によって高くなります。
この二つには「原料費調達制度」という制度が適用されます。

この制度は「原材料の価格変動を料金に反映させる」というものなので、
それぞれ原料となる原油が値上がりすると、その分料金に反映され、
料金が高くなるということなのです。

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┃対応策は?
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では、対応策はあるのでしょうか。

◆政府の対策
国がとり得る対策として「トリガー条項」が挙げられます。

トリガー条項とは、ガソリン価格が上昇した際にガソリン税の一部を免除
することで価格を押さえ、消費者の負担を減らすためのものです。

実はガソリン価格にはガソリン税が含まれているのですが、このうち25.1円
(本来の課税の上乗せ分)が免除されるというものです。

25.1円の値引きとなるとありがたい対策ではありますが、実はこのトリガー
条項は東日本大震災が起きたときに復興財源を確保するために震災特例法に
よって使えないようになったのです。

よって発動するためには震災特例法を改正しないといけないため、短期的な
対策としては機能しにくいと考えられています。

また、トリガー条項発動によって免除される金額は約1兆円になるため、
政府にとっては多くの税収を失うことになります。

国民のための施策とは言え、政府としては発動したくないというのが
実際の本音のようです。

◆個人の取り組み
ガソリン価格が下がらないとなると、
個人でガソリンの消費を抑えることが重要になります。

車の運転においてガソリンの消費を抑える方法には、
次のようなものがあります。

・速度を出しすぎないで運転する
・車のエアコンの使用を控える
・エコカーやハイブリッドカーに乗り換える

また、お出かけやお買い物に車を使っていた人は、代わりに自転車を
使ったり、徒歩で済ませたりすることで節約につながります。

どのくらいの頻度で車を使っていたのか、何に使っていたのかを見直す
ことで、家計を見直すきっかけになるかもしれません。

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┃最後に
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ガソリン価格の高騰は、私たちの生活に様々な変化をもたらします。

新型コロナウイルスや戦争の影響により起こる変化が
今後どうなっていくかはわかりません。

これを機に、石油やガソリンに代わるエネルギーを広めることが
必要なのではないかと私は考えます。

化石燃料を減らすことは今までも議論されていましたが、
今こそその契機になり得るのではないかと感じています。

化石燃料にとって変わるエネルギーは「再生可能エネルギー」
と呼ばれるものです。

具体的には次のようなものが挙げられます。

・太陽光
・風力
・バイオ燃料

これらの燃料は環境にやさしいだけでなく、「非枯渇性資源」と呼ばれます。

安定して供給するにはまだまだ課題はありますが、今回の様な化石燃料の
価格高騰や環境問題を考えると、これからどんどん推し進めていく必要が
あるのではと考えます。

大変な時期ですが、仕組みを変える契機と捉えると
随分違った印象になります。

化石燃料を完全になくすことはまだまだ現実的ではありませんが、
日本のエネルギー事情を見直すいい機会になってほしいと期待しています。

 

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 石橋
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労務管理事務所フォージョウハーフ
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