Vol.160【円安の動向】
◇◆◇===========================◇◆◇
川相いい仕事マガジン vol.160
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
◇◆◇===========================◇◆◇
=================================
川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
=================================
当社では改善キャンペーンなどを数か月単位を区切って業務レベルから改善改修レベル、
高レベルと取り組んでいますが、その中でも1年を通して
現場の課題、問題を年間を通して個々で解決していく取り組みがあります。
今年もその締め切りが11月末となっております。私自身課題達成型の取り組みを、
社内で必要な国家資格合格について取り組んでみました。
有言して取り組むことで非常に前向きに公然と取り組むことができたこともあり、
合格することもでき、今後取り組む方にどのような取り組みで合格できたか残すことができました。
会社全体で個々で公然と取り組むことができる環境があるのが川相商事です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
──────────────────────────────────
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
円安で憧れの職業がかわる?
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
いつもメルマガをご愛読いただき、どうもありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています日比野と申します。
儲かっていない人は、それを声高、大げさに語る。
とくに大阪人はこの世の終わりが来たように、
「もうさっぱりですわ、全然あきまへん」とかぶりを振る。
その横には、「ホンマにかないまへんなぁ」と腕組みをして、
それ以上何も言わない人がいる。
この隣で腕組みしている人、実は、ぜんぜん大変ではなくて、
すごく儲かっていたりする。
コロナになった初めの一年、ワイドショーは、
飲食店の苦難を、毎日のように伝えていた。
しかしその実、この年ほど、飲食業が黒字決算をした年はなかった。
政府からの支援で、働かずとも、経済的な豊かさを手に入れた人は多い。
しかし、彼らは決して、そんなことは口にしない。
政府補助の恩恵を受け難い中規模以上の事業者には、
本当につらかったと思われる。本当、よく頑張られたと思うし、
その苦労はいつか報われると信じたい。
しかし、ここで言いたいのは、儲かっていない人が嘆いている横には、
口には出さないが儲かっている事業者もいる。
真理だ。誰かが損をしているとき、
その対となって、誰かが儲かっている。
すべての業者にとり好景気というのはないが、
逆もまた真なりだ。すべての業者に不景気もない。
「コロナ」のつぎには、
「円安」がおどろおどろしく語られている。
一緒である。すべての事業者にとって不利なわけはないのだ。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
ヨシっ!と腕まくりする人
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
円が安くなって困るのは誰か?
外国人にモノを安く作らせていた人には辛いだろう。
円が安くなり、相対的に値上がりした金額、その分の利益が消えてなくなる。
逆に、日本でつくり、それを輸出していた人には、
追い風だ。原料を海外から仕入れている企業には、材料費の値上がり分の利益は消えるから、
売価に占める海外から仕入れた材料費、その割合が少ない企業ほど有利だ。
要は海外でモノを安くつくらせようとしてきた企業には苦難だが、
日本人が腕にヨリをかけ、良いモノを作ろうとしてきた企業にはチャンスだ。
円安で儲かっているという話はワイドショーには流れない。しかし、
輸出業者や、made inジャパンにこだわり、苦労してきた企業には待っていましたとばかり、
腕まくりをする様子が、社労士のわたしたちには垣間見えたりする。
中国が経済成長をし始め、中国人の人件費が上がってきたころ、
HONDAが、フラッグシップ商品「スーパーカブ」の生産を国内に戻すというニュースが流れた。
HONDAは「やっとカブを日本人が作れる時期がきた」と感慨深げなコメントをだしていたと記憶している。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
転 機?
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
今から5年ほど前だろうか?
モンゴルの当時の労働大臣と話をさせていただくことがあった。
モンゴルでは、急激な経済発展を追いもとめた結果、さまざまな問題が出ていた。
その際の、モンゴルの労働大臣の言葉が、耳の奥に残って離れない。
「クーラーが効いた部屋で、スーツにネクタイで仕事をするのが、成功である、
そんな国民教育したことが間違いであった」
その言葉は、高度経済成長以降の日本に生まれた私たちのアイデンティティに、
ボディブローのようにズシンと響いた。
日本はかつて、農業国であった。そして、田んぼを継承できない働き者の次男三男が、
故郷を離れ、物作りに励んだ。
長男は、収穫のあと、神社で一升瓶で杯を傾け、地域の人たちと喜びを分かち合った。
次男は納期に製品を収めてから、駅前に繰り出し、同僚たちと生中ジョッキで、労を労いあった。
そんな時代から30年〜40年。食糧自給率は40%をきり、
モノづくりの現場は、最低賃金の安い国を次から次へと移っていった。
小学生の憧れの職業が、大工さん、ケーキ屋さんから、
YouTuberに変わったのは、価値観の変容が完了したことの証左であろう。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
ドラッカーが見ていた日本人
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
1951年。GHQ司令官ダグラス・マッカーサーは、アメリカ議会でこう語ったそうだ、
「日本の労働力たるや、その質、量ともに、世界で最高峰のものだ。
彼らは働かないでいるより、働いている方が幸せであるという価値観を手に入れていた」
それから7年後、のちに歴史に名を残す世界的なコンサルタント、
自動車大手GMの顧問だったピーター・ドラッカーは、トヨタの生産現場をみて、こういった、
「21世紀に残るのは、NPOか日本型企業だ」
彼らの予言は、見事に的中することとなる。
そして、彼らの予言した季節も終わりを迎えようとしている。
コロナと円安は、その季節の変わり目をおしえる兆しにも思える。
そして今、また私たちは次の時代へ移行する判断を迫られているのかもしれない。
さて、どの道を行くか。どこへでも行ける。未来はやってくるのを待つのではなく、創れるのだ。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 日比野
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【社会保険労務士】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【E-Mail】support@4jh.jp
【電 話】06-6945-5550
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー