Vol.189【マイナンバーの連携拡大について】

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川相いい仕事マガジン vol.189
発 行:川相商事株式会社
Kawai Shoji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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どの企業様でも効率がよく、かつ効果的な社員研修には頭を悩ませておられると思います。
川相商事では今年度より、オンライン学習システムを活用した社員研修を行っています。

私も実際に受講しましたが、コロナ禍前なら抵抗があったかもしれませんが、
リモートの耐性がついたのか、大きなストレスを感じることもなく学ぶことができました。

以前のやり方にこだわらず、新しいものをどんどん取り入れる、そんな風土がある企業です。
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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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  マイナンバーのある暮らしと、江戸時代の五人組
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いつもメルマガをご愛読いただきありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフでコンサルティングをしています武内と申します。

マイナンバー制度が始まって、もうすぐ10年。
便利になった…はずなのに、役所の手続きで「名前、住所、生年月日」を何度も書かされると、
つい思ってしまいます。

「マイナンバーって、何のためにあるんだっけ?」

ひとつの番号で情報がつながり、手続きがスムーズになる。
そんな未来を期待していた私たちにとって、現実とのギャップはちょっとした肩透かしです。

でも実は、人を記録して管理するという発想は、現代に始まったことではありません。
さかのぼること400年、江戸時代にも似たような仕組みがあったんです。
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  江戸時代にもあった情報の見える化
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江戸時代の庶民は「五人組」という制度に属していました。
5軒の家を1グループにし、誰かが問題を起こすと、連帯して責任を負うという仕組みです。

そして宗教の監視を名目に導入された「宗門人別帳」。
これは今でいう住民基本台帳に近く、各家庭の構成や年齢などをお寺に報告していました。

つまり、江戸時代の人びとも、「どこに誰が住んでいるか」を把握していたんです。

マイナンバーは最新の制度かと思いきや、考え方の“元祖”は意外と歴史あるものなのかもしれません。
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  進化した設備と変わらない作業
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マイナンバー制度は、情報の一元化を目指して導入され、
税金、年金、医療など、あらゆる行政分野とつながるはずでした。
たしかに、マイナポータルを使えば情報確認はできますし、
e-TaxやGビズIDの活用も広がりつつあります。

ただ、現場の実務では…
・申請のたびに名前や住所を記入
・所得情報や扶養状況を毎回提出
・窓口ごとに別々の書類を提出

「これは本当につながっている状態…?」 と思ってしまう場面も少なくありません。
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  江戸時代と今
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江戸時代にも、現代のマイナンバーにも共通しているのは、
誰がどこで何をしているかを把握するという目的。

江戸時代は紙と人の目で管理し、現代は番号とシステムで管理しています。

ただ、江戸時代には意外と“逃げ道”がありました。
村を移る、藩をまたぐ、といったことで、記録から外れることもあったようです。

現代のマイナンバーにはその逃げ道はありません。
全国共通、転職しても引っ越しても番号は変わらない。
だからこそ、使い勝手や安全性にはより一層の配慮が求められるのです。

「せめて、社会保険と雇用保険と税金くらいはつながっていてほしい」
そんなお声、耳にすることがあります。
少しずつ、行政間の情報共有は進みつつありますが、実務ではまだ別々に書いて提出が基本。

マイナンバーという設備は導入されても、現場の作業は大きく変わっていない
そんな印象を受けるのは、無理もありません。
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  設備を活かすには、使い方の見直しが必要
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制度や技術がどれほど進化しても、それを使いこなす仕組みや作業が追いつかなければ、
本来の便利さは実現しません。

「作業改善なき設備改善は、事態を悪化させる」
この言葉が示す通り、マイナンバー制度も整えるだけでなく、活かすことがこれからの課題です。

現代の私たちは、制度の中にいながらも、どう使うか、どう改善するかに関われる立場にいます。

マイナンバーが使える制度へと進化していくことを、私たち一人ひとりが求めていくことが、
よりよい社会への第一歩かもしれません。

労務管理事務所フォージョウハーフ
労務コンサルタント 武内投人
         
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
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