Vol.40【有期雇用に関する法改正~改正労働契約法】

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  川相いい仕事マガジン vol.40
   発 行:川相商事株式会社
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   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

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  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
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    有期雇用に関する法改正~改正労働契約法
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こんにちは社労士の日比野です。
この8月に労働契約法が改正されました。

今回はこの改正にポイントとその影響について考えてみたいと思います。

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┃概 要
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今回の改正の趣旨は、パートタイマーなどの有期契約社員の
雇用の安定や保護を目的としています。

改正のポイントは以下の3つになります。

1.有期労働契約の期間の定めのない労働契約への転換
  有期労働契約が5年を超えて反復更新された場合(※1)は、
  労働者の申込みにより、無期労働契約(※2)に転換させる仕組みを導入する。

(※1) 原則として、6か月以上の空白期間(クーリング期間)があるときは、
     前の契約期間を通算しない。
(※2) 別段の定めがない限り、従前と同一の労働条件。
2.「雇止め法理」の法定化
  雇止め法理(判例法理)(※)を制定法化する。

(※)有期労働契約の反復更新により無期労働契約と実質的に
  異ならない状態で存在している場合、または有期労働契約の期間満了後の
  雇用継続につき、合理的期待が認められる場合には、雇止めが客観的に
  合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められないときは、
  有期労働契約が更新(締結)されたとみなす。

 
3.期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止
  有期契約労働者の労働条件が、期間の定めがあることにより
  無期契約労働者の労働条件と相違する場合、その相違は、職務の内容や
  配置の変更の範囲等を考慮して、不合理と認められるものであっては
  ならないものとする。

8月10日に交付され、同日から1年以内に施行されることとなっています。

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┃影 響
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今回の改正のうち、2の雇い止めの法理は、法定化を待たずして、
現実の紛争の場面においては、契約更新回数が幾度にも及び、
年数も長期になっていて契約更新がない場合には、当該有期契約は
無期契約に転化しており、この雇い止めは、解雇に準じて扱われてきました。

具体的には3年、3回を超えると無期契約への転化が懸念され始めます。

今回の法制化により、雇い止めに関する争いが増え、
雇い止めが解雇とみなされた場合には、金銭保証が必要になる場面も
増えるのではないかと考えます。

次に3の不合理な労働条件の禁止ですが、こちらは、具体的な例示、基準が
示されていませんので、施行後に発表される通達等に注意する必要があります。
こちらについては、実際には、影響が小さいことも考えられます。

問題となるのは1の無期契約への転化です。
5年間契約を更新した者で契約の更新を希望する者は、
労働者自ら有期契約を希望することは少ないでしょうから、
5年を契約した者は、5年後にはほぼ自動的に無期契約になると考えられます。

ただ、パートタイマーが自動的に正社員となるという意味ではありませんので、
無期契約ではあるが、労働条件については、正社員とは異なる契約を
することも考えられます。

もちろん、無期契約になったことにより不当に労働条件を引き下げることは
許されませんので、正社員とは別に契約社員、嘱託社員といった身分を
創設する企業も増えるのではないかと考えます。

考えたくはないですが、実際には有期雇用について5年に達しないように、
2年や3年で更新をしない企業も増えるのではないかと思います。

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┃対 応
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前述の短期間による雇い止めといった後ろ向きな対策ではなく、
やはり対策によって生産性の向上、モラールの向上が期待できるものを
考えるべきだと思います。

例えば、以下のような施策が考えられます。

1.正社員への登用制度を策定する。
2.能力発揮をベースとして人事制度、賃金制度の策定。

有期契約社員の能力が企業経営により生かされる仕組みを創設していくことが
考えていくわけです。
施行はまだ先ですし、実際に無期雇用に転換されはじめるのは5年以降です。

良いアイディアを考える時間は十分あります。
後ろ向きではなく前向きに考えていきたいですね。

 

   労務管理事務所 フォージョウハーフ
   人事労務コンサルタント 日比野 大輔  Hibino Daisuke
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【代表者】日比野大輔
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  【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え

日本のメダル獲得数が38個と過去最多となったロンドンオリンピックですが、
出来れば金メダルの数がもう少し欲しかったと言えば欲張り過ぎでしょうか。

では、歴代オリンピックで日本の金メダルの数が
一番多かった大会は次うちどれ?

(1)1964年 東京オリンピック
(2)1972年 ミュンヘンオリンピック
(3)2004年 アテネオリンピック

正解は、(1)の東京オリンピックと(3)のアテネオリンピックです。
いずれも金メダルの数は、16個です。

メダル総数では、今回のロンドンに次ぐ大会はアテネで37個。
それにロサンゼルスの32個が続きます。

興奮と感動を与えてくれたロンドンオリンピックですが、
2020年東京オリンピック誘致に関して賛成か反対かのアンケートで、
オリンピック前に行われたものに対し、オリンピック後に行われたアンケートでは、
賛成が20%近く増えたそうです。

確かにあの興奮が間近で見れると思うと、賛成したくなりますね。
それだけではなく、オリンピックは大きな経済効果もあります。
そう考えると、大阪オリンピックが開催されないかなあと夢を見てしまいます。