Vol.55【個別労働紛争が増え続けています】

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  川相いい仕事マガジン vol.55
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
 労務管理事務所フォージョウハーフの社労士、小西繁雄がおくる
 “みんなを幸せにする労働法務”—☆★☆
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    労働相談件数のトップは?
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労働局に寄せられる総合労働相談件数は、5年連続100万件を超えて
います。ちなみに平成24年度の相談件数は、約106万件。

その中で、相談件数が多いのは?
平成24年度は、『いじめ・嫌がらせ』がトップ(17.0%)でした。

平成23年まで一番多かった『解雇』が 2番目(16.9%)で、『労働条件の引下げ』
が 3番目(11.2%)となっています。

近年は、『解雇』に関する件数は減少傾向にあり、『いじめ・嫌がらせ』が、
増加傾向にあります。

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┃なぜ労働紛争が増えているのでしょうか?
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個々の労働者と事業主との間の紛争を「個別労働紛争」と言いますが、
なぜ公的な機関に持ち込まれる個別労働紛争が増えているのでしょうか?

昔は個別労働紛争が無かったわけではありません。
ただ、ここ10年ぐらいの間に急激に増加しているのには理由がありそうです。

理由として考えられるのは、1つは、裁判以外に、解決までの時間が短く
費用の安い紛争解決制度ができたことです。

具体的には、2001年に「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」が
施行され、都道府県労働局長による助言・指導や紛争調整委員会によるあっせん
が行われています。

さらに、2004 年には、「労働審判法」が制定され、労働審判官(裁判官)と
専門家によって、3回以内の期日(おおむね2~3か月)で解決する労働審判制度
ができました。

以前なら、解決までに3年ほどかかり、弁護士費用も相当かかったのに、たった
3カ月で解決でき、費用も安くて済むのです。

また、弁護士不況も理由の一つでしょう。

つまり、ロースクール制度ができて、新しく弁護士になる人が昔の4倍ほどに
増えたので、仕事を求めて多くの弁護士が労働トラブルに算入してきて、
ネットで「未払い残業代請求」「ブラック企業」などと煽っていることも
要因の一つと言えるでしょう。

また、労働基準監督署へ個人が申告して、監督官から是正勧告を出してもらう
という手法も、インターネットなどの普及によって知れ渡っています。

このような理由で、個別労働紛争は社会問題になるほど増えているのです。

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┃労働紛争を抑制するには?
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ただ、労働紛争解決の仕組みが普及したといっても、普通、従業員が、いきなり
労働局や労働基準監督署や弁護士のところに駆け込むでしょうか?

やはりそこには、かなりの心理的ハードルがあると思います。

それでも、そのハードルを飛び越えるのはなぜなのでしょうか?
ここに労働紛争を抑制するカギがありそうです。

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┃相手のことを理解する
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人は、究極的には、自分のことを理解してもらいたい生き物だと思います。
特に自分の苦しみは理解してほしい。

労働基準監督署や弁護士のところに駆け込んだ従業員や元従業委員も、
会社の中に自分の苦しみを理解してくれる人がいて、一緒に問題解決を考えて
くれる人がいれば、お互いを不幸にするような労働トラブルには発展しなかった
のではないでしょうか?

従業員が苦しんでいるのは、人間関係なのか、人材育成のしくみなのか、
労働時間なのか、厳しいノルマなのか、人として尊重されないことなのか、、、

これらの中で、変えられないものはありません。
もちろん、すぐには変えられないかもしれません。

でも、すぐには変えられないからといって、苦しんでいる従業員からの相談に対して
上司や先輩・同僚の人が聞く耳を持たなかったら、誰か自分の話を聞いてくれる
人を求めて、労働基準監督署や弁護士の門をたたく行動に出るかもしれません。

すぐには変えられないことだとしても、話を聞いて受け止め、一緒に解決していこう
という気持ちが伝われば、お互いを不幸にするようなトラブルには発展しない
のではないでしょうか?

もし、会社で労働トラブルがあったら、それはより良い会社づくりへのチャンスと
捉えて、従業員みんなが幸せになるワークデザインを考えていけたらいいのでは
ないかと思います。

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  人事労務コンサルタント 小西 繁雄  Konishi Shigeo
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【所長】小西繁雄
  【URL】http://www.4jh.jp/
  【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え

この所、急激に寒くなって温かいおでんが恋しい季節ですね。
最近は、あまり聞くこともなくなりましたが、関西では30年ほど前まで、
おでんを「関東煮(かんとうだき)」と呼んでいました。
さて、なぜ関西ではおでんを関東煮と呼んでいたのでしょうか?

(1)関東地方から伝わった料理だから
(2)広東料理をもじって「広東煮」と呼ばれ、関東煮へと変わった
(3)関東 煮さんが発明した料理だから

正解は、(1)または(2)です。
どちらが本当の正解かは、今のところ不明のようです。
これ以外にも諸説あるようですが、有力な説は(1)または(2)だと
言われています。

(1)についてですが、
煮たり焼いたりした具に味噌を塗り、みそ田楽と呼ばれていたのが
おでんの始まりで、今のような醤油で煮込むおでんになったのは、
江戸末期からだそうです。

屋台で気軽に食べられる食事としてまず関東で広まり、
その後、関西にも伝わり、その時みそ田楽と区別するために関東煮と名付けた
と言う説です。

(2)については、
江戸時代に堺を訪れていた中国人が食べていた煮物をヒントに作った料理が、
関東煮の起源だと言う説です。
広東料理をもじって広東煮と呼ばれ、それがなまって関東煮へ変化したそうです。

また、厳密にはおでんと関東煮は異なる料理のようです。
牛すじやタコがおでんダネに使われるのが関東煮の特徴で、
味付けも、おでんが濃い口しょうゆがベースで関東煮は薄口しょうゆが
ベースなのも異なります。

まあ、どちらにしても両方とも冬の寒い時季に外で食べるには最高に
おいしい料理ですね。