Vol.62【人手不足が深刻化】
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川相いい仕事マガジン vol.62
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの社労士、小西繁雄がおくる
“みんなを幸せにする労働法務”—☆★☆
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人手不足が深刻化している業界は?
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ここのところ、人手不足が深刻化している業界の話をよく耳にします。
先日も建設業のお客様とお話していると、「いくら求人をかけても全く応募がない」
と嘆いておられました。「仕事はいくらでもあるのに…」と。
また、介護事業所の人事担当者の方も、本当に人が採用できずに困っていると
仰っていました。
飲食業の人手不足が深刻なことは、よくマスコミでも報道されていますね。
先般、厚生労働省が発表した「人手不足産業における高卒求人の充足状況」に
よると、平成25年度の高卒者向け求人の充足率は、医療・福祉で31.3%、
建設業で34.2%とかなり低くなっていることがわかります。
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┃なぜ人が集まらないのか?
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人手不足が深刻化している業界(建設業、医療・福祉、宿泊業・飲食業)に
学生が応募しない理由を学校の先生に尋ねたアンケートによると、
宿泊・飲食業では、「休日が少ない・労働時間が長い・勤務時間が不規則である
などの労働時間の問題」、
建設業と医療・福祉では、「仕事がきつそう・面白くなさそうなどの仕事内容の
問題」という回答の割合が高かったようです。
ひと昔であれば、長時間労働はあたりまえ、仕事がきついのはあたりまえ、
といった感覚は普通だったように思いますが、しんどいこと・面白くないことは
イヤといった判断基準で仕事を選ぶ人が増えてきているのでしょうか。
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┃採用できてた事業所と採用できなかった事業所との差は?
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しかし、建設業、医療・福祉、宿泊業・飲食業でも採用できている会社があります。
上記の業界に就職した人は、みんな不本意な就職をしたのでしょうか?
そんなことはないと思います。
では、採用できている企業はどのような取り組みをしているのでしょうか?
その一つは、採用される人の立場に立った積極的な情報提供でしょう。
求人するにあたり、単に企業側が希望する労働条件だけしか提示して
いなければ、応募する側からすれば、その企業で働く理由は、時間とお金
ということになってしまいます。
そうすると、お金が安いのに長時間労働はイヤだし、きつそうな仕事は
やめておこうとなってしまうのかもしれません。
やはり、企業にはそれぞれ、なぜその企業が社会に必要なのかという
目的・意義があるはずです。
でも、求人を行う際には、あまりそこは強調されていないように感じます。
しっかり伝えなければ共感されることはないのではないでしょうか。
また、実際にその企業で長年働いている先輩の声や教育制度、
キャリアアップのしくみなども積極的に開示して、そこで働いたときの
未来が見えるようにしてあげることも大切でなないかと思います。
仕事の意義や理念に共感し、自分の未来の活躍の場がそこにあると思えば、
少しぐらい労働時間が長くても、仕事がきつくても、働こうと思う人はもっと
増えるのではないかと思います。
もう一つは、学校や就職あっせん機関との信頼関係の構築です。
先日、経営者の集まる勉強会で、ある建設関係の社長が「人が集まらず困って
いる」と発言をされた際、別の建設関係の社長が「うちは高校の先生との
信頼関係を重視していて、先生の推薦で採用している」と仰っていました。
やはり、採用が上手くいっている企業は、採用にものすごいエネルギーを
注いでいる、ほかのどの企業にも負けない努力をしていると感じます。
これは、なにも人材不足が深刻化している業界に限ったことでななく、
どの企業においても当てはまることなのではないでしょうか。
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┃人の可能性を信じる
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企業に応募がないということは、求職者がその企業の可能性を信じていないと
いえるのかもしれません。
少しダメな点、マイナス材料があったら、その企業はイヤだといって応募しない。
でも、よく考えてみると、人間の心は相互作用でできているわけです。
一方が相手の可能性を信じていなければ、他方も相手の可能性を
信じなくなります。
企業が応募者の少しダメな点、マイナス材料があったら可能性を信じないような
風土や文化であるならば、当然、応募者もその企業のダメな点やマイナス材料を
見つけて、応募をやめる、あるいは、就職してからでも、すぐ辞めるということに
なるのではないでしょうか?
先日、経営が上手くいっていて、採用も困らないし、離職率は2%以下で、
上場も視野に入れられている企業様を訪問させていただき、お話をお伺いする
機会がありました。
採用の時、どんな点を重視されているのですか?とお伺いしたところ、
「思いやりがあるかどうかです」というご回答でした。
そして、従業員の方がそのお友達や兄弟姉妹やを誘ってどんどん従業員が
増えていったそうです。
また、どうしてそんなに離職率が低いのかをお尋ねすると、
「従業員どうし仲が良く、つらくなった時も助けてくれる」
「みんなを輪の中に入れて、悩みの相談にのっていると、自発的に
がんばってくれる」「どんな人も、強み・輝ける特徴は必ずあると信じている」
そんなご回答を頂きました。
また、こんなことも仰っていました。
「なんでわかってくれへんねん」と思うときは、
『自分が相手をわかろうとしていないことが多い』と。
どのお言葉にも、なるほどと感銘を受けた次第です。
ということで、今回は人手不足について考えてみました。
人手不足に限らず、人に関して「〇〇不足」と感じたら、それは相手への
理解不足が原因なのではないかと疑ってみる必要があるのかもしれません。
自分自身、戒めたいと思います。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 小西 繁雄 Konishi Shigeo
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【所長】小西繁雄
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
先月より始まったワールドカップブラジル大会ですが、
各国の熱き戦いが私たちに感動を与えてくれますね。
さて、ところでブラジルの首都は以下のうちどれかご存知でしょうか?
(1)リオデジャネイロ
(2)サンパウロ
(3)ブラジリア
正解は、(3)のブラジリアです。
ブラジルの都市で、リオデジャネイロやサンパウロは
よく耳にする有名な都市ですが、首都であるブラジリアは
意外と知られていないことが多いようです。
1960年までは、ブラジルの首都はリオデジャネイロでした。
ブラジルは、リオデジャネイロやサンパウロといった大都市が
大西洋沿岸部に集中し、内陸部の開発が遅れていることから
それを解消するため、内陸部にあるブラジリアへ遷都を行ったようです。
現在、ブラジル最大の都市はサンパウロですが、
1950年代までは、当時の首都であるリオデジャネイロが最大の都市でした。
1950年代にサンパウロに人口を抜かれ経済の中心は
サンパウロに移って行きましたが、現在でもリオデジャネイロは
ブラジル第二の都市として重要な役割を担っています。
ちなみに、大阪も大正時代に東京の人口を上回り
日本最大の都市となった時代がありました。
しかし昭和の時代に移り、徐々に東京が経済の中心としての
役割を強めて行き、現在の東京一極集中へと向かいます。
リオデジャネイロと言えば、2016年夏季オリンピック開催地選考で
東京を破り、見事開催を決定した都市です。
ブラジルは国内で経済的な歪が問題となっていますが、
2014年にワールドカップ開催その2年後には夏季オリンピック開催と
新興国の中でも最も発展が著しい国のひとつであることは間違いないようです。