Vol.65【SNSに関するトラブルについて】

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  川相いい仕事マガジン vol.65
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

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 労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
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    SNSに関するトラブルについて
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こんにちは社会保険労務士の日比野です。
最近、SNSの利用に関するトラブルをよく耳にします。

いわゆるフェイスブックやTwitterなどで、不特定多数の人に
公開してはならない情報を社員が提供してしまい、大きな問題となるものです。

今回は、このSNSのトラブルをどう防げば良いかを考えてみたいと思います。

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┃トラブルの類型
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SNSのトラブルを大きく分けると、2つに分けられると考えられます。

一つは、会社に対する敵対意識もしくは遵法意識から、会社の不正や
不祥事を内部告発するようなもの。

もう一つは、おそらくはバレないだろうと思って、顧客や同僚の悪口などを
SNSで公開してしまうようなものです。

前者のパターンは労使摩擦の結果として起こってくるもので、
問題の当事者は確信的に情報を広めようと、ネット上に公開していきます。
この場合、根本的な労使の摩擦を、まずは解消しておくことが必要です。

後者についてはそのほとんどが、当事者は悪気なく情報を公開し、それが大事に
なる、または会社にバレてから、初めて問題があったと気がつくパターンです。
数の面からいっても問題となるのは、こちらのケースだと思います。

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┃処罰できるか
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SNSに書き込みがあった場合にこれを処罰できるかどうかとの相談があります。

会社としては解雇したいがどうか?というような厳しい処罰を求められる事も
あります。

この際、前提として重要なのは、就業規則に該当する条文があるかどうかです。

SNSに関して該当する条文がない場合には、「会社の信用を損なうことを禁ずる」
規定などを適用することになります。

始末書程度の処分であれば、トラブルは起こらないでしょうが、
解雇といった厳しい処分となれば、やはり争いとなるでしょう。

そこで問題となるのは、このSNSの公開により、どれほどの不利益が
生じたかを証明することの難しさです。

どれほどの人がその情報に接し、それがどの程度に会社に損害を与えたかを
客観的に評価することは非常に困難です。

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┃就業規則への掲示は必要
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先述のケースにて処分を問題なく行うのであれば、「信用を損ねた」ことの
客観的な結果があって処分するのではなく、SNSへの投稿という「行動」に対して、

処分が可能になるように、就業規則の中に、SNSへ業務に関連する情報を
公開すること自体を禁止する条文を入れておくことが大事だと思います。

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┃注意喚起する
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ここまでは、問題が起こった際にどのように処分するかを考えてきましたが、
本当に大切なのは、そのような問題自体を起こさないことです。

最近ではSNSを使わない若手社員の方が珍しいかもしれません。
また業務に関するやり取りをFacebook等でするケースも見られます。

そのような状態で明確に公私を分けることは難しい面があります。
社員一人一人に利用に対する心がけを喚起するにはどうすればいのでしょう。

そこには2つの方法が考えられます。一つは損得に訴える方法、
もう一つは良心に訴えかける方法です。

たとえば、飲酒運転禁止の啓発において、警察では2つの方法を使用しています。

損得に訴える方は、飲酒運転をした際の罰金、免許停止の期間が
重大であることを明示していきます。

一方、良心に訴えかける方は、飲酒運転の被害者となり、小さな娘さんを失った
お母さんの手記が掲示されたりします。その文章は心に深く刺さり、
ほとんどの人が胸を詰まらせるのです。

さて、SNSのトラブル、その抑止にはどう取り組んでいけば良いのでしょうか?

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  人事労務コンサルタント 日比野 大輔  Hibino Daisuke
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【社会保険労務士】日比野大輔
  【URL】http://www.4jh.jp/
  【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え

テレビの画質は、アナログ放送のSD、地デジのHD、ブルーレイ等のフルHDと、
どんどん進化して来ましたが、今話題の4Kテレビは更に上の画質となっています。
さて4Kテレビの説明で正しいものは、以下のうちどれ?

(1)キツイ・苦しい・汚い・危険の頭文字を取って4K
(2)フルHDの4倍の画素数
(3)テレビ画面が四角なので、4kakuを略して4K

正解は、もちろん(2)のフルHDの4倍の画素数です。(笑)

以前のアナログ放送のテレビは、640×480画素(480i)のインターレース形式で、
現在ではSD(標準)解像度に相当する物でした。

それが、地デジへと移りHD画質の1440×1080画素となりました。
アナログテレビから地デジテレビへ移行した時の高画質の感動は、
記憶に新しい所ですね。

ブルーレイは、更に高画質のフルHD画質で、1920×1080画素となっています。
アナログ放送やDVDの時代からは隔世の感がありますね。

そして、究極の高画質4Kテレビが発売される時代に突入しました。
4Kテレビは、クイズの答えにもあったように、フルHDの4倍の画素数を誇ります。

私は、まだ見たことがないのですが、4Kほどの解像度になれば、
あたかもそこに実体があるかのようなリアルな映像が楽しめるそうです。

しかも、高画質なので、近づいて見てもキレイに見えるため、
狭いお部屋でも設置が可能です。例えば65v型の4Kテレビなら、
1.2mの距離で視聴が可能だそうです。

技術の進歩は素晴らしいですね。