Vol.66【マタハラ裁判をうけて】
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川相いい仕事マガジン vol.66
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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マタハラ裁判をうけて
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こんにちはフォージョウハーフの日比野です。
マタニティハラスメント、いわゆるマタハラについての
リーディングケースとなるであろう最高裁の判決が出ました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141029-00010002-withnews-bus_all
今回は、これについて考えてみたいと思います。
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┃妊娠出産を理由とした降格は違法
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これまで妊娠や出産を理由とした解雇や不利益な取り扱いについて、
法的に禁じられてきました。
しかし、解雇をしてはいけないのは分かりますが、不利益取り扱いについては、
定義は曖昧で、何をもって不利益取り扱いとするのか現場では
判断しがたい面がありました。
しかし、今回の最高裁の判決では、妊娠出産を理由とした降格は
【原則違法】であるとしました。
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┃原則のニュアンス
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今回の判決は最高裁に至るまでに裁判所においてもこれが違法なのか
適法なのかで揺れます。その迷いが「原則違法」という表現に現れています。
いうなればケースによっては適法となることもあることを示唆していると
言えそうです。
私なりに解説すれば、妊娠や出産したことのみをもって降格することは違法で
あるが、妊娠出産により職務遂行がなされなかったり、能力発揮がなされず、
人事評価の側面から降格という判断がなされるのであれば、違法とは言えない
場合もあり得るというニュアンスが含まれると考えます。
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┃女性の活躍の弊害になるまいか
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これは個人的な意見ですが、私はこの判決をうけて、企業が女性の
管理職登用に消極的にならないか?そこが懸念されます。
晩婚化が進み、結婚出産の年齢が遅くなっている昨今、30代の女性社員が
事業の核となっているケースも見られます。
特にベンチャー企業においては、特に実力主義を引いている会社において、
女性の管理職が多いように思います。
これは概して良い傾向だと思っています。しかし、妙齢の女性昇進を躊躇する
ことが多くはならないでしょうか。
しかも、それを理由として昇進を遅らせることができませんから、何らオープンな
対話がなされることなく、ただ昇進が躊躇される。理不尽に思える処遇が職場に
良い影響を及ぼすことはありません。
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┃出産・育児の妨げにはならないか
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妊娠・出産を理由に降格できないことをもって、自らが管理職・リーダーの
立場のまま出産、育児をおこなう女性社員が増えてくるかもしれません。
責任感の強い社員、また上昇志向の強い社員であれば、必死でその職務を
遂行しようとするでしょう。
また労働基準法で管理監督者にあたるものは妊婦になったとしても何ら就業を
制限されず、労働法は守ってはくれません。
そうなれば、流産など健常な出産を阻害しないでしょうか。また、産後、
業務遂行の弊害として子供の発育に妨げはないでしょうか。
別の観点から言えば、今、児童虐待、後天的な障害児の増加は、社会問題と
なっています。これらの問題とも別の問題とは言えないように思います。
本音をお互いに隠したまま、奥歯に物がはさまったような対話でなく、本音での
対話、女性の活躍、出産、育児についての対話が必要なように思います。
労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 日比野 大輔 Hibino Daisuke
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
【社会保険労務士】日比野大輔
【URL】http://www.4jh.jp/
【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え
今年で開業50周年の東海道新幹線ですが、
最もスピードの出る最新の車両で最短時間のダイヤだと、
東京 – 新大阪間にかかる時間は以下のうちどれでしょう?
(1)2時間49分
(2)2時間25分
(3)2時間22分
正解は、(2)の2時間25分です。
50年前の1964年、開業当初「ひかり」で東京 – 新大阪間にかかる時間は、
3時間10分と記憶している方が多いと思います。
しかし、開業から約1年間は4時間で運転されていました。
これは工事したての路盤が安定していない可能性を考慮し、
最高速度も200km/hに抑え運転したためです。
そして開業の翌年1965年から最高速度を210km/hにし、
当初の計画通り、東京 – 新大阪間を3時間10分で結ぶ事になります。
そして、この所要時間は20年変わることはありませんでした。
そして20年後の1985年、初代0系の後継車として100系が登場。
ダイヤ改正により、東京 – 新大阪間が3時間8分となり、
20年かけて、やっと2分短縮することが出来ました。
翌年、1986年には最高速度が220km/hにアップ、
以降、ダイヤの更なる見直しや平均速度のアップなどもあり、所要時間は
2時間56分、2時間49分と徐々に短くなって行きました。
その後、1992年に300系車両「のぞみ」が登場し、最高速度も270km/hにアップ
東京 – 新大阪間が一気に2時間30分に短縮されました。
そして、2007年にN700系「のぞみ」の運転が開始。
これまでより5分短縮となり、現在の東京 – 新大阪間、2時間25分となりました。
新幹線の進化は、とどまることを知らず来年春には、
最高速度を現在の時速270km/hから285km/hに引き上げ、
更に、2~3分の短縮を目指します。
間もなく、リニア新幹線の建設が開始されますが、
開業は、まだまだ遠い先なので東京 – 大阪間の移動の主役は
当分、新幹線が担いそうですね。