Vol.96【障害者雇用率が引き上げられます】

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  川相いい仕事マガジン vol.96
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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   川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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今年も4月に新入社員が5名入社しました。

現場でのOJT や研修でのOFFJTの座学に
元気に取り組んでいます。

社会人1年生として希望と不安が入り混じるスタートだと思いますが、
これから切磋琢磨して大きく成長し続けてほしいです。

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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    2017年、下半期へ
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています野波と申します。

2017年も、6ヶ月が経過し、1年の折り返し地点となりました。

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┃平成30年4月から、障害者雇用率が引き上げられます
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今月は、以前メールマガジンでも取り上げたことのある、
「障害者雇用」について、再び取り上げていきたいと思います。

障害者雇用安定法改正(平成28年4月)により、
平成30年4月1日から法定の障害者雇用率が2.0%から2.2%へと引き上げとなり、
平成32年までには2.3%に引き上げられるとされています。

つまり、
障害者雇用率が2.0%の現在では、従業員50人に1人の割合で障害者の雇用が
義務付けられていますが(50人×2.0%=1(人))、

来年4月1日からは、
対象従業員46人に1人の障害者雇用が義務付けられる見込みです。
(46人×2.2%=1.012(人)※小数点以下切捨て)

障害者雇用調整金の対象となるのは、引き続き常時雇用労働者数が
100人以上の会社様ですが、パーセンテージが変わりますので、
一度ご確認いただけたらと思います。

障害者雇用については、現在、完全な売り手市場と言われているようです。

来年からの障害者雇用率の引き上げを受け、ますますニーズは
高まっていくことが予想されますので、求人方法や環境改善などに
注目が集まっています。

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┃就職件数の推移とこれからの配慮
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厚生労働省「障害者の職業紹介状況等」から就職件数を見てみると、

平成27年度は
身体障害者 28,003件
知的障害者 19,958件
精神障害者 38,396件
その他の障害者 3,834件(※難病、発達障害、高次脳機能障害等)

平成28年度には
身体障害者 26,940件
知的障害者 20,342件
精神障害者 41,367件
その他の障害者 4,580件

と報告されています。
データを見ると、ここ数年で精神障害や、難病、発達障害、高次脳機能障害等を
持っている方の就職件数が増えてきていると見えます。

従来までは視覚や聴覚、言語の障害に対する配慮には、
バリアフリー等の議論が多かったと思いますが、

今後は精神障害や発達障害、難病、高次脳機能障害等に対して、
どのように配慮していくかということが議論の中心になるような気がします。

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┃雇用と定着
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助成金からみても、雇用をサポートする「雇用開発助成金」や
定着をサポートする「雇用安定助成金」等、障害者雇用についての
助成金が多くなってきているように感じます。
 
さらに厚生労働省は2017年の秋から、
「精神・発達障害者仕事サポーター」の養成を開始する見込みです。

民間企業で働く従業員に、同僚をサポートするための障害に関する知識などを
身につけてもらおうというのが狙いのようです。

サポーター養成のために、民間企業の従業員を対象に、
全国的に講演会を実施する予定だということです。

厚生労働省も、職場定着に注目しているように見受けられます。

私も最近知ったのですが、
少し前に、札幌市の交付している発達障害のある人たちへの

八つの支援ポイントをマンガでまとめた冊子「虎の巻」シリーズが、
インターネットで話題に上ったようです。

※冊子「虎の巻」シリーズは札幌市のHPで閲覧することが可能です。

「わかりやすい」「役に立つ」「こうした取り組みは必要だ」という声が
多々上がっているようです。

こうした取り組みを見ると、国は障害者雇用を促進しているなあと感じます。

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┃雇用のその先を
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これまでの障害者雇用率と雇用義務、そして調整金のあり方は、
一見、障害者を雇用するところをゴールとしているような感じがします。

それだと、「雇用するところ」までにフォーカスが当たってしまい、
その先の「活躍する」というところが見えにくくなってしまう。

求職者側も、売り手市場が影響しているかどうか私には分かりませんが、
就職がゴールになってしまっているのだとしたら、
その先に自分がどうしたいのかが見えにくくなってしまうような気がします。

「やりたいこと」とのギャップはあるかもしれませんが、
全ての人には特性があって、適材適所という言葉があるように、
活躍しやすい舞台とそうでない舞台があると思います。

障害を一つの特性と考えるなら、その特性を理解すれば、
活躍しやすい舞台とそうでない舞台も、見えてくるかもしれません。

私達が目指すべき、障害者雇用のゴールはどこなのでしょうか?

前節に紹介した
「定着をサポートする助成金の充実」「精神・発達障害者仕事サポーター養成」、
札幌市の「虎の巻」の話題性障害のある方たちへの

理解・支援体制を整えるという活動は、
障害者雇用の在り方について振り返らせてくれるような感じがします。

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  労務コンサルタント 野波
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
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