Vol.5【時間外労働・割増賃金の法改正へ準備】
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川相いい仕事マガジン vol.5
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
労務対策シリーズ—☆★☆
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時間外労働・割増賃金の法改正へ準備
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先月号では、来年4月から施行の、
改正労働基準法における割増賃金についての概要をお話ししました。
今回は、具体的にどんな対策をすればよいのかを考えてみます。
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┃対策の前に
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時間外割増賃金の割増率上昇に伴い、人件費が増大することがそもそもの問題です。
ただ、まず考えなければいけないのは、本当に人件費の増大が問題なのかということです。
会社は、皆で協力して稼いできた利潤をその働きに応じて分配することが大きな機能の一つと言えます。
その分配結果で、社員がモチベーションを向上させたり、
維持したりすることができれば良いわけです。
しかし、分配の結果、社員が不満を持てばその分配方法に問題があるわけです。
今回の割増賃金率の改正についても、その改正により、社員の納得感に問題がないのであれば、
それに応じて、何ら対策をうつ必要はないのかもしれません。
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┃まずは、時間自体を削減する。
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人件費の増大や削減について、一番最初に考えるべきは、時短による残業時間の削減です。
この作業を飛ばし、人員の調整や賃金制度の変更などを始めるケースが見られます。
社員のモチベーション等も考えるとまずは、時短から始めるべきでしょう。
今回は、時短の手法について考えてみたいと思います。
うまく時短を進めるコツの一つは、「速く動こうと思うな、速く動けると知れ」です。
時短を社員に発表するとまずでてくるのは「無理」というリアクションです。当然の反応だと言えます。
この「無理」という反応に負けず、とりあえず、進めてみることが大事です。
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┃時短の手法の紹介
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代表的な時短の取り組みにNO残業デーの実施があります。
これを実施する中で、社員に「あれ、やれば出来るじゃないか!」という感覚を持ってもらうことが目的です。
緩やかな手法ですが、1か月の労働時間を集計すると、結構、効果は出ています。
次に考えられる手法としては、
毎日または毎週、朝礼で自分が取り組む予定の業務を発表し、
実際に要した時間を発表・報告するというものです。
標準化の進んでいないホワイトカラーの職場では、
一つひとつの業務に要する時間というものが明確になっていません。
標準化まではいかないまでもまずは、見える化を進めてみます。
特別に何もしなくとも1か月の労働時間を集計すると、効果は出ています。
これと似た手法で、残業申請をする日には、
その日の終業時刻までに行った業務を一緒に報告するというものもあります。
これらの手法は、何ら特別な手法ではありませんが、
実施して、実際に効果があった手法ですから、一度、試してみてください。
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┃残業の削減と効率化?
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時短への取り組みは、非常にまどろっこしい取り組みのように思われますが、
日本企業は戦後、幾度となく取り組んできたテーマです。
かつて、法定労働時間は、週48時間でした。
それがアメリカからの外圧で、徐々に週40時間へ移行します。
これは、日本人の安い人件費に支えられた低価格の日本車へのアメリカ側の対策でした。
ですが、先人達は、この外圧に腐らず、真正面から効率化を進めました。
新製品開発のスピードも10年前から比べると2倍以上の早さになっています。
そして、欧米の追随を許さない今の日本車のクオリティがあるわけです。
私たちもこの労働基準法改正を企業を強くするチャンスと捉えるべきなのかもしれません。
これまで幾度となく労働基準監督署のサービス残業関連の是正勧告の対応してきました。
そこで、時短に対する取り組みをする事があります。その際、いつも感じることがあります、
「やれば出来るもんだな。」ということです。
やれば出来ます、折角ですからこれを良い機会としたいものです。
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フォージョーハーフは、川相商事で効率化を目指すために
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労務管理事務所 フォージョウハーフ
人事労務コンサルタント 日比野 大輔 Hibino Daisuke
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
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【代表者】日比野大輔
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川相マガジン e4510情報 (いい仕事情報)
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川相マガジン5回目は、川相商事のフィールドマネージャーシステムを
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