Vol.152【高齢社会の行方は?】

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川相いい仕事マガジン vol.152
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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今年2月から社内の「キャリアコンサルタント(国家資格)」が全社員を
対象に、「キャリアコンサルティング」を実施しています。

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、
職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、
助言及び指導を行うことをいいます。

わかりやすく言うと、その人のキャリア形成に関する考え方や、
その時々に抱える迷いや悩みをお聞きし、その方がイキイキと
仕事をしていくための相談がキャリアコンサルティングです。

「キャリアコンサルティング」を行うことで、社員のみんなが
働く喜びを感じ、より充実した人生が送れることを願っております。

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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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高齢社会の行方は?
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています石橋と申します。

早速ではありますが、皆様は「2025年」と聞いて
何を思い浮かべるでしょうか。

中には大阪万博を思い浮かべた方もいるかもしれません。
私自身大阪生まれ大阪育ちなので、とても楽しみにしています。

しかし日本では、同時に深刻な問題が起こるとも予測されています。
3年後に控えた2025年、いったい日本では何が起こるのでしょうか。

今回は「2025年問題」について考えようと思います。

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┃高齢化社会への変遷
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みなさんは「高齢者」と聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか。

しわしわの手で杖をつき、
背中を丸めながらゆっくりと歩くというような典型的なイメージは、
もはや実際の高齢者のイメージとはかけ離れているといえます。

最近では定年退職してからも元気に働く高齢者がたくさんいます。

先日見たニュースでは、90歳になっても元気に働く
勤続60年のおばあちゃんが特集されていました。

自分の孫くらいの年齢の若手社員と一緒に働く姿は
たくましくとても元気でした。

パソコン業務もそつなくこなし、excelを自在に操っていました。

また、私自身もコンビニやファストフード店で、
元気に働く高齢者を見る機会が増えたように思います。

体感では元気な高齢者が増えたように感じますが、
実際のデータはどうでしょうか。

日本は世界的に見てもトップクラスの長寿国です。

平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳(令和2年)となっており、
男女ともにかなり高い年齢になっています。

そして平均寿命は右肩上がりで伸び続けているので、
今後もますます長寿化が進むと考えられています。

人生100年時代と言われて久しい今日、本当に100歳まで生きるのが
当たり前になる世の中がもうすぐそこまで来ているかもしれません。

また、人口に占める65歳以上の人の割合を「高齢化率」といい、
日本は1970年に7%を超え高齢化社会に、1994年には14%を超え高齢社会に、
そして令和元年には28.4%に達しました。

21%を超えると超高齢社会と言われることを考えると、
日本はトップクラスの高齢化先進国と言えるでしょう。

そしてこの高齢化も、これからますます進んでいくと予測されています。

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┃2025年問題とは?
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それでは、2025年問題について考えていこうと思います。

2025年には、第一次ベビーブームで生まれた団塊の世代が
一斉に75歳の後期高齢者になります。

すると医療や介護などの社会保障費が増大し、現役世代に大きな負担が
のしかかることになります。これを「2025年問題」と言います。

加齢により病気のリスクは上がっていきますが、
75歳を超えるとそのリスクは一気に上がるといわれます。

よって2025年を境に、病院にかかる高齢者の数が
一気に増えるだろうと予測されているのです。

先ほど述べた社会保障費の増大の懸念はこのためです。

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┃懸念される問題
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ではここで、2025年以降起こる問題をいくつかご紹介します。

①医療費の増大
前章でも述べた通り、医療費がかなり大きく膨れ上がると予想されます。
人口の4分の1が75歳以上の後期高齢者になるため、
その影響はかなり大きいといえるでしょう。

②労働力不足の加速化
少子高齢化が進み、労働力人口が減少していますが、
その傾向はこれからも続きます。

そして、2025年以降、介護の需要に供給が追い付かなくなり、
深刻な介護人材不足に陥ると考えられています。

現在でも介護職は3K業種と言われ、
慢性的な人手不足が問題になっているため、
今後の介護業界の人手不足はかなり深刻な問題であると感じています。

また介護職に限らず、
どの業種でも人手不足が深刻化するといわれています。

対策として政府は、外国人労働者の受け入れを進めていますが、
日本の職場で働くためのマナーやルール、文化を覚えてもらわないと
いけないため、2025年前後の労働力不足解消の解決策にはなりにくい
といえるでしょう。

③年金制度の破綻
年金制度は、現役世代が年金保険料を負担し、
高齢者を支える「賦課方式」で成り立っています。

これは現役世代が高齢者よりも圧倒的に多いという前提で作られている
ため、超高齢社会の日本ではもはやフィットしないものになっています。

これは2025年になった途端に制度が破綻するということはありませんが、
2025年問題の影響を大きく受けることは間違いないといえます。

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┃解決策は?
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このように日本は、これからますます多くの問題に直面することになります。

思わず頭を抱えてしまいそうになりますが、
どのような解決策があるのでしょうか。

①地域社会としての取り組み
政府は対策として、「地域包括ケアシステムの構築」を推進しています。

地域包括ケアシステムとは、住み慣れた地域で高齢者が自分らしく
最後まで生活ができるように、住まい、医療、介護、生活支援の
サービスを一体的に提供する仕組みのことをいいます。

これから増える認知症高齢者を地域で支えていくためにも重要です。

②企業の取り組み
元気な高齢者に長く働いてもらうために、企業も対策を講じています。
具体的には定年年齢の引き上げが挙げられるかと思います。

また現役世代においても、育児や介護で離職してしまう人をできるだけ
少なくするために、人材確保という観点から短時間勤務制度の導入、
短時間正社員制度の導入、在宅勤務制度の導入などが進められています。

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┃最後に
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国や自治体が2025年問題に向けて様々な対策を講じています。

ですがそれ以上に、一人一人が健康に長生きするための対策を
講じることが重要だと考えます。

長生きするうえでは「健康寿命の長さ」も大きなポイントになります。

たとえ長生きできても、長い期間病気にかかっていたり、
寝たきりになっていたりすると経済的にリスクになりますし、
何より楽しく生きることができなくなります。

生き生きと自分らしく生きる、それが自分自身にとっても、
社会にとっても大切なことだと思います。

最後に、健康寿命を延ばすために講じられた措置の例を1つご紹介します。
厚生労働省と日本歯科医師会は「8020運動」を平成元年に提唱しました。

これは「80歳で自分の歯を20本以上保つ」ことを目指すものです。

健康的な歯が残っているとしっかりと咀嚼ができ、
それが健康寿命を延ばす重要なポイントになるといいます。

健康に長生きする、
それが高齢化問題を突破するカギになるのではないでしょうか。

 

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 石橋
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「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
労務管理事務所フォージョウハーフ
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