Vol.162【2040年問題】

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川相いい仕事マガジン vol.162
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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川相商事株式会社は、SDGs宣言を行いました。
川相商事株式会社は、京都銀行様の「京銀SDGs宣言サポート」のご支援を受け、
1月に「SDGs宣言書」を発行致しました。

弊社の取り組みテーマとして、【社員とともに成長する】【働きやすい職場環境づくり】
【未来を担う若者たちの育成】を掲げております。

これからも引き続き社員一丸となり、 SDGs(持続可能な開発目標)の活動に
取り組んで参ります。

詳しくはこちらから
https://www.kawai-g.com/company_top/sengensyo/

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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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2040年問題~元気に働き続ける時代に~
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いつもメルマガをご愛読いただき、どうもありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています山之内と申します。

年末年始、テレビにて、昔のニュースの振り返りでしょうか。
「2000年問題」が取り上げられているのを見かけました。
当時、コンピューターが誤作動するのではと、マスコミが大々的に報じていたように思います。
しかし、さまざまな対策が功を奏したのか、大きな混乱はなく、
日本は2000年を迎えることができました。

そして今や2023年。
この「○○年問題」、語呂がよいのか、常に更新されていくようです。
最近ちょこちょこ目にするのは「2040年問題」でしょうか。
果たして「2040年問題」を「2000年問題」のときのように、日本は乗り越えられるのか。
今回は、「2040年問題」について少し考えてみたいと思います。

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2040年問題とは
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みなさま「2040年問題」をご存じでしょうか?
言葉を選ばずに表現すると、「2040年になったら、医療、年金がやばい!」という問題です。
これまでも、年金不安や医療費の増大は報道されていました。
「やばいなんて、毎年テレビが言ってるじゃん」と私は最初に思いました。
ところが、国や自治体が「2040年問題」と題して色々取り組みを始める程度には、
やばさのレベルが違うようです。
というのも、2040年に団塊ジュニア世代(第二次ベビーブームの1971~1974年生まれ)が
65歳以上の高齢者となります。
これにより高齢者人口が最大になると予想されています。
その一方、ご存じのとおり、少子化は改善されることはなく、人口減少は止まりません。
アンバランスな人口構造が、2040年にピークになり、
医療費や年金といった社会保障費の増大、そして労働力の不足が予想されているのです。

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2040年に向けての取り組み
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厚生労働省は「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」を設置し、
「誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現」を目指すための取り組みを始めました。
要は働ける限り働け、ということです。
もはや元気であることは、国民に課せられた義務なのです
(もちろん、元気にも多様性はあると思います)。
社会保障費を抑えるために、必要な施策なのです。

厚生労働省は具体的に3つの取り組みを進めるとしています。

一つ目は「多様な就労・社会参加の環境整備」です。
70歳までの就業機会の確保、就職氷河期世代の支援、
副業・兼業の促進、年金制度の改革等を行います。
人口減少により労働力が不足しているので、元気な高齢者にがんばってもらおうということです。
そのために、働き方に色々な選択肢を持たせて、年金との兼ね合いも融通がきくようにしようとしているのです。

二つ目は「健康寿命の延伸」です。
健康寿命とは、自立した生活を送れる年齢です。
日本は世界一位の長寿国ですが、平均寿命と比べて健康寿命は、9~12年短いといわれています。
そこで健康寿命が75歳以上になるように、
健康無関心層へのアプローチや、地域間の格差の解消を目指すとしています。
社会保障費を抑えるために重要な取り組みです。
また、現役世代の介護離職を防ぐためにも有用と思われます。

三つ目は「医療・福祉サービス改革」です。
医療等のサービスをきちんと提供できるように、生産性の向上を図ります。
具体的には、現場でのロボットやAI、ICT等の活用、組織マネジメントの改革、シニア人材の活用推進等を行っていきます。

厚生労働省の取り組みを見ながら、
私は特に就業機会の確保と健康寿命の延伸が重要だと思いました。
「葉っぱビジネス」で有名な徳島県・上勝町。そのビジネスの担い手は高齢者です。
体をしっかり動かして働きます。だから元気にあふれていて、医療や介護のお世話にならないと聞きます。

働くことで元気でいられ、元気でいられるから働ける。
このサイクルをうまく回すことが、これからの日本社会には必須なのではと思いました。

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健康管理は義務である
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「2040年問題」についてこれまで触れてきましたが、
あくまで2040年に高齢者人口がピークになるという話であり、問題自体は現在進行形です。
働く一人一人が当事者でもある問題です。

今から現役世代が個人単位でできること。それは何より元気である、健康であることだと思います。

私も現役で働いていますが、1年を通して体調不良がなかった、という年はありません。
自分はこういう不調に陥りやすいという傾向は見えています。
しかし、その対策をすることもあれば、怠ることもままあります。
体調不良になったとき、思い出すのが「健康管理も仕事のうち」というフレーズです。
これは弊所が行う新入社員研修で必ず講師が新入社員に向けて伝える言葉です。
国も労働は義務であり、健康も義務であるという方針を強く打ち出してくるのが日本の現在であり、未来であるように感じます。

しかし、ここまで書いておいてなんですが、自分の健康について国にとやかく言われるのも
つまらないと思ってしまう人もいるかもしれません(少なくとも私はその一人です)。
反抗期とまではいかないけれども、親にあれこれ言われて、ちょっと反発したくなるような…。
ところで「2040年問題」という未来のある時点を指した言葉。
これは、未来に目を向けて欲しいというメッセージなのかもしれません。
元気であるとき、一人で普通にできていたことが、徐々にできなくなったとき、
それはものすごいストレスとなり、さらなる「老い」を自分にもたらす未来を想像して欲しい…。
「老い」とは年齢のことではありません。
心身が弱くなり、その弱さのまま、元には戻らなくなることです。
心と体は密接につながっているといわれます。
片方が悪くなると、もう片方も悪くなる。
負のサイクルは、正のサイクルよりずっと簡単に出来上がります。

そんな悪い未来を一人一人が避けようとすることが、
社会全体を悪い未来から救うことになるはずです。
だから、まずは自分のために。健康であることを大切にすべきだと思います。
「だから言ったのに!」と親から言われるほど悔しいことはないのと同じように、
国から言われずに済むように元気で働き続けたいと思います。

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 山之内

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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
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