Vol.163【リスキリングについて】

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川相いい仕事マガジン vol.163
発 行:川相商事株式会社
Kawai Syouji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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当社では社員のさらなるキャリアアップを支援するために資格取得支援制度を設け、
運用しています。

今年もその申し込みの案内が社内に発表されました。

資格例で言えば 衛生管理者第一t種 キャリアコンサルタント 電気工事士2種
10tクレーン  品質管理検定 等。

昨年も多くの方が資格取得に取り組み自身のキャリアアップに取り組みました。

本人のスキルアップは、自分自身の充実したライフプランにも大きな役割を果たすとともに、
会社としてもレベルや信用を上げることになり、
優秀な従業員が増えることで組織力が向上することとなります。

会社のみならず従業員とともに成長していく企業が川相商事㈱です。

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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    リスキリングについて
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています石橋と申します。

皆様、「リスキリング」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと「学び直し」という意味です。
昨今のニュースで、岸田首相が育休中のリスキリングを提言し批判が殺到したニュースで、
この言葉を知った人もいると思います。

育児と学び直しが両立できるかという話はさておき、
何らかの形で知識をアップデートする必要はあるように感じます。
変化著しい社会で生き残っていくために何をしないといけないか。

今回はリスキリングについて考えてみようと思います。

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    なぜリスキリングが必要なのか
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2022年10月、岸田首相は所信表明演説で「リスキリング支援に5年で1兆円を投じる」と
表明しました。
内閣の看板政策の一つとして挙げられているところを見ると、
必要な取り組みであることがうかがえます。

ではなぜ、リスキリングが推し進められているのでしょうか。
それは「働く環境が変化しているから」であると言えるでしょう。

DX(デジタルトランスフォーメーション)により職場環境が変わる中で、
今まで通りの働き方ではいけないと感じる方もいるかもしれません。
時代の変化に適応させ、組織を活発化させるためにも、学び直しが必要なのです。

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    働かないおじさん
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企業の中には「働かないおじさん」がいることがあります。
周りから見ると明らかに働いていないのに、
うまく立ち回ってそれっぽく振舞うことがうまくなった人たちです。

こういう人たちは若手社員からの批判の的になりますが、
実際は働かないのではなく「働けない」のではないかと感じます。
勉強にしても運動にしても、その習慣がないと急に始めることは難しいです。
変化する時代に合わせて学ぶことをやめたおじさんは、
目まぐるしく変わる職場環境の変化に対応できず、もはや働けなくなってしまったのです。

日本の雇用環境は変わりつつあります。
伝統的な「終身雇用」によって守られていた働かないおじさんは、
これからの時代どうにも立ち行かなくなるかもしれません。
そしてその懸念は定年後に顕著に表れると考えます。
年金だけで老後の生活をまかなうことが現実的でなくなった今、
これからは定年後いかに自立的に稼ぎ続けるかが重要になります。
そう考えると、働かないおじさんにとどまらず、全ての人にリスキリングが必要であると言えます。

「一億総活躍社会」が謳われる今の日本では、
主体的に学び続けることがいかに大切かを、国民一人一人が理解することが肝要です。

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    リカレント教育との違い
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さて、学び直しを意味する言葉に「リカレント」という言葉もあります。
リスキリングとの違いは何でしょうか。

リカレントとは「学校に入り直すレベルの生涯学習」と言い換えられます。
訓練校への入学やMBAの取得と言うとイメージしやすいかもしれません。

一方リスキリングは「環境変化や社会の変化に合わせて、知識のアップデートを図ること」です。
大学等の教育機関での学び直しを含まない点がリカレントとの違いです。

新たな知識や技術を一から身につけるリカレントと違い、
リスキリングは「昔身につけた知識が時代の流れで陳腐化していないか点検し、アップデートしていくこと」です。
そう聞くとどんな仕事に携わっている人でも、
リスキリングが必要だということがわかると思います。

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    助成金による支援
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とはいえ、働きながら学ぶことに障壁を感じる人もいると思います。
様々な要素がありますが、経済的な理由もあるでしょう。
なにか公的なサポートあるのでしょうか。

会社が行う研修に対して支給される助成金として人材開発支援助成金がありますが、
この助成金に2022年12月「事業展開等リスキリング支援コース」が新設されました。

このコースは会社が、
①事業展開
②デジタル・DX化
③グリーン・カーボンニュートラル化

のために研修や訓練を行ったときに支給されるものです(審査があります)。

助成率が75%(大企業は60%)と、
一般的な人材開発支援助成金に比べると高い助成率になっているところからも、
国がいかに積極的にリスキリングを推進しようとしているかということがうかがえます。

国の制度をうまく活用しながら必要な知識を身につけることは非常に有効であると感じます。
助成金についてお考えの方は、是非弊所までご相談くださいませ。

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    最後に
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人生100年時代と言われて久しい日本、
これからは元気に長く働き続けられるかどうかが鍵になります。
そのためにはリスキリングによる知識のアップデートは不可欠になるでしょう。

今までと違い、これからは「自助」の考え方がより重要になると考えます。
自分の将来、生活は自分自身が責任をもって律していく、これはもはや日本国民に課せられた義務であるように思います。
「昔はよかった」と嘆く時間を、謙虚に学び直す有益な時間に充ててみると、
人生は明るく開けていくように思います。

人生に遅すぎることなんてないと思います。
何をするにしても、思い立った今日が将来的に見ると一番若いのです。
そう言い聞かせて、私も謙虚に学び続けていきたいです。

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 石橋

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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
 労務管理事務所フォージョウハーフ
 【社会保険労務士】日比野大輔
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