Vol.184【世界の教師不足4400万人】

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川相いい仕事マガジン vol.184
発 行:川相商事株式会社
Kawai Shoji Group
『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 https://e4510.jp/
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川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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弊社では社員間の交流を図る目的で社内サークル活動をおこなっています。
いろんなサークルがあり、自由参加になっています。
オンライン、オフライン問わず、好きな事を一緒に共有する事で、
お互いの事を知る良いきっかけになると考えています。

遊びも仕事も全力で取り組む事が、弊社の魅力のひとつでもあります。

HPやメルマガなどでも、サークル活動の様子を掲載しています。
サークル、研修など社内活動について、
ご興味ありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

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  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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教師人口について
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いつもメルマガをご愛読いただきありがとうございます。
労務管理事務所フォージョウハーフのコンサルタント、武内投人と申します。

人手不足はいつの時代もなかなか解消されません。
多くの業界で課題とされていますが、
皆さんは、現在世界的に注目されている職業が何かご存じでしょうか?
それは「教師」です。

教育は国や社会の未来をつくる重要な基盤であり、教師はその中心的な役割を担っています。
しかし、世界中で教師が不足している現状は、
この基盤を揺るがしかねない大きな課題だと考えられます。
今回は、教師不足というグローバルな問題について、
その現状と原因、私たちにできることを考えてみたいと思います。

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教育問題の現状
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世界中で主に初等教育や中等教育の教師が不足しています。
国連教育科学文化機関(UNESCO)が2023年10月に発表したデータによれば、
世界では約4,400万人の教師が不足しているとされています。
2016年時点では6,900万人の不足が報告されており、
数字上は改善がみられるものの、いまだ解決にはほど遠い状況です。

この問題は、先進国と発展途上国を問わず世界各地で共通していますが、
発展途上国では特に深刻です。
教育へのアクセスが限られる地域では、子どもたちが学校に通えないだけでなく、
教育を受けられない子どもの数は3億人以上にものぼると言われています。
その中には児童労働に従事している約1億6,000万人もの子どもが含まれています。

日本では第二次世界大戦直後の1947年頃、
第一次ベビーブームで約800万人もの団塊世代が生まれたそうです。
この時期、新制中学校制度が導入され、
教育需要が一気に高まったため、教師が不足する事態が発生しました。

その結果、無資格者まで現場に配置して教員数を確保するという苦肉の策が取られました。
このような大量採用は、一時的な解決にはなりましたが、
長期的には教員需給バランスを難しくする原因にもなりました。

現在でも、少子化の影響や学校現場の労働環境の悪化により、
若い世代の教職志望者が減少し、特に地方では教師不足が深刻化しているそうです。

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教師不足の原因
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教師不足の背景にはいくつかの複雑な要因が絡み合っています。
主に次のようなものが挙げられます。

給与や労働環境の悪化
長時間労働や低賃金が教員の離職を招いています。
特に発展途上国では、教師の給与が生活を維持するには不十分である場合が多く、
他の職業に転職する人が増加傾向にあります。

歴史的なインフレの影響
経済的な混乱により、より高給の職業に流れる人が増加しています。
教師という職業が魅力的な選択肢ではなくなっているのかもしれません。

教員数の増加需要
世界人口の増加や学校進学率の向上に伴い、
教育現場ではさらに多くの教員が求められています。
しかし、その需要に対して供給が追いついていません。

教職志望者の減少
教職が持つ社会的な魅力の低下が、新たな志望者の減少に直結しています。
若者が教師という職業を選ばなくなっているのは、
労働環境や給与の問題に起因する部分が大きいと考えられます。

日本では、教員不足の背景にいくつかの特徴的な問題があります。
例えば、学校現場での業務の忙しさです。
授業だけでなく、部活動の顧問業務や保護者対応、
さらには地域行事への参加など、多くの負担が教員にのしかかっています。
さらに、近年の教育改革も一因として挙げられます。
頻繁な制度変更により、教員が対応に追われ、離職率が増加しています。

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どのように対策すべきか
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教師不足を解消するには、多方面からアプローチする必要があると考えられます。
その対策を以下に挙げます。

労働環境の改善
教員が抱える業務負担を軽減し、働きやすい環境を整備することです。
たとえば、部活動の指導を外部委託することや、
非教育的な業務を専門スタッフに任せる仕組みを導入することが有効だと言われています。

報酬の見直し
教師の給与水準を適切に引き上げることは、職業としての魅力を高めることになると思います。
また、教員がキャリアを通じて成長し、やりがいを感じられる仕組みを作ることも重要だと考えます。

志望者の増加
若者が教師を目指すようになるためには、
教職の魅力を社会全体で再評価する必要があると思います。
教育現場での成功例や、教師としてのやりがいを広く伝えるキャンペーンを行うことで、
ポジティブなイメージを発信することが大切です。

教育の質の維持
単に教員数を増やすだけでなく、教育の質を保つこともまた重要だと思います。
質の高い研修制度や、教員の能力向上を支援する取り組みが求められると考えます。

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私たちにできること
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教師不足は、個人で直接解決するのが難しい問題ですが、
私たちが日常生活の中でできることもあります。
例えば、家庭で子どもに道徳心や社会性、基本的な学びを促すことは、
学校教育の不足を補う手助けをすることができるのではないかと考えます。
また、地域活動に参加するなど、
子どもたちに様々な体験を通じて学びの機会をつくるのも効果的だと思います。

さらに、私たち一人ひとりが教育に関心を持ち、
社会全体で教育を支えるという意識を持つことが重要だと考えます。
地域ボランティアや子どもの学びを支援する活動に参加することで、
教師不足問題への貢献が可能となります。

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まとめ
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世界的な教師不足の問題は、教育の質と量を問われる深刻な課題です。
この問題を解決するには、労働環境の改善や報酬の見直しなど、
大規模な改革が必要ですが、私たち一人ひとりが教育の一端を担う意識を持つことも重要だと思います。

未来を担う子どもたちにより良い教育の場を提供するために、
私たちにできることを考え、行動していきたいと思います。

労務管理事務所 フォージョウハーフ
労務コンサルタント 武内投人

          
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